中国メディア・中国網は6日、日本での「爆買い」に代表されるような、中国人による国外での大規模な消費活動について、政治的な問題でなく経済的な視野に立ち、国内外市場のバランスを整えるような姿勢で対象すべきであることを論じた記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF) 

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 中国メディア・中国網は6日、日本での「爆買い」に代表されるような、中国人による国外での大規模な消費活動について、政治的な問題でなく経済的な視野に立ち、国内外市場のバランスを整えるような姿勢で対処すべきであることを論じた記事を掲載した。

 記事は、豊かになった中国人が国外で消費活動を行うことは決して悪いことではないと説明。ただ一方で、「お客様は神様」と言われるような日本をはじめ、世界のどこにおいても悪徳業者が存在し、監督管理が行き届かず、自らの権益を守ることが難しい状況であることを中国人観光客は理解しておかなければならないことを指摘した。

 また、日本旅行であろうが他国へ旅行であろうが「みな政治的な問題ではない」とし、中国人観光客の出国を阻止するようなことは非現実的であると主張。中国人観光客の消費活動は世界経済が新たなバランスの時代に入るうえで貢献を果たしている一方、国内のサービス貿易が未発達であるため発生する「サービス貿易赤字」の解消が課題であると論じた。

 そして、中国国内において、優れた中国製品の開発やサービスレベル向上、非合理的な税金・財政システムの改善を通じて消費者の目を中国国内に向けさせると同時に、国外消費する中国人向けに日本や欧米など先進国市場における権益保護制度の構築を進める必要性があると提言している。

 記事は最後に「中国人観光客の世界進出は中国にとっても世界にとってもいいこと。ただ、国内外市場のバランスと、権益保障問題はしっかり解決しなければならないのだ」と締めくくった。

 お金を持った中国人たちが国外に行き、消費活動を行う大きな背景の1つとして「中国国内市場に魅力がない」、「国内市場は安心できない」という、自国市場に対する信頼の欠如があることはもはや言うまでもない。お上が無理やり国外での消費活動に規制を加えれば、消費者は反発するばかりだ。やはり急がれるのは、中国国内における消費活動提供者たちの意識や制度を改革して、自国民に喜ばれるような製品やサービスを供給できるようにすることなのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)