謝長廷氏を批判する林郁方・前立法委員

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(台北 7日 中央社)今月20日の民主進歩党政権誕生に伴い台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)の代表に就任する謝長廷・元行政院長(首相)は4日、漁民保護を目的とした沖ノ鳥礁(日本名:沖ノ鳥島)近海への軍艦派遣は、「戦争も辞さない」との意味合いがあるとして、反対の立場を示した。この発言に対し、中国国民党からは批判が続出している。

国民党の林郁方・前立法委員(国会議員)は6日、全ての船は公海上を航行できるとした上で、米国が南シナ海の公海に軍艦を派遣していることも、中国大陸への宣戦布告に当たるのかと指摘。日本に媚びを売る謝氏は愛人のようだと皮肉った。

同党の王鴻薇・台北市議も、謝氏がどうして国家の主権を損ない国を辱めるような発言をできるのか理解に苦しむと非難。中国大陸との統一志向が強い洪秀柱主席も謝氏の意見には同意できないと語った。

政府は巡視船などとともに、海軍の康定級フリゲートを沖ノ鳥礁の周辺海域に派遣。軍関係者は、軍艦は巡視船と一定の距離を保ち、第一線に出ることはないとする一方、問題が起きた場合には現場に向かい巡視船を支援すると説明している。巡航は5月末まで続けられるという。

また、国防部の鄭徳美・副部長は5日の立法院外交・国防委員会で、日本の軍艦が台湾の巡視船を攻撃した場合、反撃するかとの質問に、「そのような状況にはない」と回答。

これに対して、質疑を行った国民党の頼士葆・立法委員は6日、自身のフェイスブック上で、鄭氏が明確な回答を避けたことを批判し、謝氏の発言により「国軍まで日本恐怖症になっている」と怒りを見せた。

(謝佳珍、呂欣ケイ/編集:杉野浩司)