2015年は中国人旅行客による爆買いが話題となった。中国の温水洗浄便座の普及率はまだ低く、温水洗浄便座を設置している一般家庭はごく少数であり、今後も拡大が見込める有望市場でもある。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 2015年は中国人旅行客による爆買いが話題となった。中国の温水洗浄便座の普及率はまだ低く、温水洗浄便座を設置している一般家庭はごく少数であり、今後も拡大が見込める有望市場でもある。

 温水洗浄便座は日本ではすでにある程度普及しており、一般家庭はもちろん、公共施設などにも設置されている。中国メディアの中潔網は、日本で温水洗浄便座が広く普及した理由を解説している。

 記事はまず温水洗浄便座の歴史を紹介。当初は医療用として米国で開発されたが、その後日本で普及。さまざまな技術的問題を解決しつつ、製品としての完成度を上げ続けたことで今日のような市場を開拓することに成功したと説明した。

 さらに、1991年の日本における温水洗浄便座の普及率はわずか14%だったが、2012年には76%にまで急上昇したことを指摘。日本以外ではあまり普及が進んでいない温水洗浄便座だが、日本では急激に普及した背景として、記事は「日本人の衛生意識の高さ」、「企業の宣伝力」、「製品の品質の高さ」、「体験できる場所の多さ」を挙げている。そもそも衛生意識が高かった日本人にとって、排泄をより衛生的にしてくれる温水洗浄便座が受け入れられる素地があったという考察は道理にかなっていると言えそうだ。

 では、中国でも温水洗浄便座は普及するのだろうか。中国でも個人が温水洗浄便座を設置している家庭はあるが、ホテルなど一部を除くと公共の場所で見かけることは少ないのが現実だ。日本人は公共施設のトイレでも自分勝手な使い方をせず、過剰に汚したりはしないが、中国の公共施設のトイレは自分勝手な使い方をする人が多いためか、非常に不潔であるのが現実で、中国の衛生環境を考えれば公共施設の温水洗浄便座を使いたいとは思えない。中国で日本のように温水洗浄便座を普及させ、さらに公共施設にも温水洗浄便座を設置させていくためには、中国人の「衛生意識」を向上させる必要がありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)