5日、四川省達州市の列車で座席をめぐって起きた騒動について、中国のポータルサイト・網易がネットアンケートを行った。

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2016年5月5日、四川省達州市の列車で座席をめぐって起きた騒動について、中国のポータルサイト・網易がネットアンケートを行った。

日本では文化や習慣などをめぐって世代間のギャップが浮き彫りになることが多々あるが、中国でも若者と中高年の間にさまざまな溝がある。

3日、80代の老人・李(リー)さんが、成都市の病院へ行くため列車に乗った。メーデーの連休明けということもあり、李さんは途中駅までの座席指定券しか買えず、その駅から乗ってきた座席指定券を持つ若い女性に席を代わるよう求められた。一緒にいた李さんの娘は女性に「少し詰めて母親を座らせてやってほしい」と頼んだが断られた。娘は李さんを支えながら車内を歩き回り、他の若者にも声をかけたが同じように拒否された。

見かねた中年の男性が李さんに席を譲ったが、この時、李さんの娘は「若い人は見習わないと」とひと言。これを聞いた女性は「自分が購入した席に座るのが悪いことなの?」と悔し涙を流したという。

今回のケースについて網易がアンケートを行ったところ、「席を譲らなかった女性は悪くない」が54.4%、「老人の娘の発言は道徳の押しつけ」が42.1%と、96%以上が譲らなかった女性を支持。「女性には情がない」はわずか2.3%にとどまった。

ネットユーザーからは、「購入した座席なのだから、譲らないのは自分の権利」「老人の娘の行為こそ道徳的に問題。途中駅からは座席に座れないことがわかっていたにもかかわらず、折り畳みの椅子を買う(中国の列車では折り畳みの椅子を持ちこんで座る人もいる)などの対策を一切考えなかった」「何かを欲するなら、まず相手の損を埋め合わせることを考えるべき」といった指摘のほか、「もし老人の娘の最後のひと言がなければ、賛否が分かれたかもしれない」といった意見もある。

中国ではバスや列車の席をめぐって若者と老人の間にしばしばトラブルが起きている。老人は「若者が年配者に席を譲るのは当然。譲らない若者は道徳心がない」と考える一方、若者は「席を譲るのは善意であって、義務ではない」との考えだ。背景には、老人が席を譲らない若者に暴力を振るったり、延々と罵倒したりするといったケースが頻発していることもある。(翻訳・編集/北田)