いまだ尾を引くSMAPの解散騒動(※写真はイメージです)

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 ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(84)がインタビューに応じたことで、再注目されているSMAPの解散問題。今年1月に騒動となって以降、各メディアが様々な面から報道を行ってきたが、ここに来てジャニー社長が公式の場で「解散はありえない」と明言。しかし、メンバー間の溝はいまだに埋まっていないと見る向きは多い。

「騒動の発端は、SMAPの育ての親と言われるチーフマネージャー・飯島三智氏(59)が退社するにあたり、木村拓哉(43)以外のメンバーも退社の意向を示したと報じられたことでした。飯島氏も初めはSMAP全員を連れて行きたかったようですが、木村は事務所残留を決断。このことで、木村は特に中居正広(43)と対立関係になり、“解散説”に一時は傾きかけたという経緯があります。2人の仲がそう簡単に修復できたとは考えづらい」(週刊誌記者)

 しかし、結局SMAPは分裂することなく、飯島氏だけが退社していった。独立派だった中居も他のメンバーも、飯島氏と対立していたメリー喜多川副社長(89)やその娘・藤島ジュリー景子副社長(49)に恭順の意を示し、軍門へと下っている。

「これで一件落着とは至っていないようです。特に中居と木村に関して“アンタッチャブル”扱いになり、収録現場も苦慮しているとも。メンバー全員が揃う『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)でも木村以外のメンバーには凍りついた空気が漂っていました。一部報道では早々に和解したようにも伝えられていたが、中居としては飯島氏や自分達を裏切った木村のことがどうしても許せなかったのでしょう」(テレビ局関係者)

 それを示すように、2月1日発売の『週刊現代』(講談社)では、独立に失敗した中居が居酒屋で木村について「納得いかない」などと不満をぶちまけていた様子を伝えている。しこりはまだ残っているようなのだ。

■加速するキムタクの一人勝ち状態

 だが、中居が許そうが許すまいが、ジャニーズに忠誠を見せた木村は力を増している。

「メリー副社長らに気に入られている背景からか、各テレビ局に対する“木村推し”は郡を抜くように。4月27日発売の『週刊文春』(文藝春秋)でも伝えられていましたが、木村はTBS系で来年1月のドラマ主演まで決まっている。今後SMAPがどうなろうとも、彼一人だけは安泰が続きそうです」(前出・テレビ局関係者)

 そうなると、独立派の中心にいた中居の立場は悪くなる一方だ。本人もそれを感じているようで、とうとうメリー副社長に直接頭を下げに行ったという話もある。木村に対しても、少しずつ歩み寄りを始めているようだがーー。

「ただ、散々無視された木村からすれば、中居の歩み寄りは“擦り寄り”のように感じるかもしれません」(同前)

 一部では、SMAPの契約更新時期に合わせて飯島氏がもう一波乱起こすのではないかとも報じられているが、その時中居は再び木村やジャニーズと敵対するのだろうか。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。