インターネットが発達し、訪日した中国人が日本で見聞きしたことをネットで気軽に情報を発信できるようになった。そのせいか、中国では日本人は民度が高いという認識はもはや一般的なものとなり、よほどのことでないかぎりはニュースにもならなくなった。(イメージ写真提供:123RF)

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 インターネットが発達し、訪日した中国人が日本で見聞きしたことをネットで気軽に情報を発信できるようになった。そのせいか、中国では日本人は民度が高いという認識はもはや一般的なものとなり、よほどのことでないかぎりはニュースにもならなくなった。

 日本人の民度が中国人より高いとしても、それは生まれつき備わっている特性なのだろうか。それとも教育や環境によって身につく後天的な特性なのだろうか。中国メディアの今日頭条は、「日本人の民度が中国を感動させ、中国人を震撼させるといった出来事はもはや注目に値しないほど普遍的な事実」と伝えた。

 記事はまず、日本を訪れた中国人同士が空港での列の割り込みをめぐって殴り合いの喧嘩を演じたことを紹介し、日本のネット上で軽蔑の声があがったことを紹介。一方で、日本人が列に並ぶことができるのは「天性の素養」によるものではなく、法律が厳しいからであると主張した。

 さらに、軽犯罪法の罰則などをわざわざ紹介したうえで、「厳しい罰則があるからこそ、日本人は秩序を守るに過ぎない」などと主張。

 さらに論点にズレがあるまま主張を展開し、日本人が中国人のように痰を吐かないのも、ゴミをポイ捨てしないのも厳しい軽犯罪法があるからであると論じたほか、街が非常に清潔なことで知られるシンガポールも「日本同様に法律が厳しい」とし、やはり日本社会に秩序があるのは法律が厳格だからだと主張した。

 日本人が列に並ぶのは、それがもっとも「公平」だからにすぎず、痰を吐かないのは不潔であるうえ、そもそも痰を吐く習慣がないからに過ぎない。法律で処罰されることを恐れて、列に割り込むのを控える日本人など皆無だろう。記事の主張はあまりにも論点がずれているうえ、本質が見えていないと言わざるを得ない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)