記事は、アニメ産業が日本の重要な支柱産業の1つとなっており、作品や人材が次々と出現してくると説明。一方で、このような状況でも長期にわたり人気と新鮮味を保ち続け、多くの人を魅了してやまない名作も存在することを紹介し、その「原動力」について3つの観点から論じている。(イメージ写真提供:(C)af8images/123RF)

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 中国メディア・羊城晩報は1日、中国でも若者を中心に大きな人気を誇る日本のアニメ文化について「何が人びとを『やみつき』にさせるのか」とする評論記事を掲載した。

 記事は、アニメ産業が日本の重要な支柱産業の1つとなっており、作品や人材が次々と出現してくると説明。一方で、このような状況でも長期にわたり人気と新鮮味を保ち続け、多くの人を魅了してやまない名作も存在することを紹介し、その「原動力」について3つの観点から論じている。

 まず、作品が「庶民の中から生まれ、庶民に帰する」点にあると指摘。日本アニメが素晴らしいのは「生活に源があり、また生活に帰する」ことであり、空想的な題材や、歴史ものの作品でも生活感が色濃く出ており、作者と読者の間で共鳴を生むと解説した。

 続いて、創意が絶えず、新鮮味が減らない点を挙げた。時代や流行、そして読者の審美眼が変化するなか、その「風向き」をしっかり把握して絶えずイノベーションすることではじめて読者の目を引き付け続けられるのであると論じた。

 さらに、作品中にしっかりとした思想がありながら、説教じみた押しつけがましいテイストにならぬよう、細かい部分で作者の感情や価値観を表現している点について言及した。また、「細かい情感、生き生きとした性格、豊かな思想」が日本アニメの魂であり、それがアニメ作品を文学的でドラマティック、高品質な芸術作品に高めているとも解説している。

 マンガやアニメの作品は、画風やコミカルといった要素に加え、作者が作品を通じて何を訴えたいかが見えるかどうかも、魅力に大きく影響するのではないだろうか。そして、文章も指摘しているが「押しつけがましさ」のない、読者が自然とその世界に入り込み、共感できる仕掛けや工夫が大事なのだ。もちろん、作中に何の思想もないような、ただただ笑わせてくれる作品というのも多分にある。それはそれでやはり、日本のアニメ・マンガ界に欠かせない存在なのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)af8images/123RF)