日本を訪れた中国人旅行客の多くが、日本の社会には秩序があり、日本人には道徳性があると感想を語るが、逆になぜ中国の社会には秩序や道徳がないのだろうか。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本を訪れた中国人旅行客の多くが、日本の社会には秩序があり、日本人には道徳性があると感想を語るが、逆になぜ中国の社会には秩序や道徳がないのだろうか。

 中国メディアの価値中国はこのほど、中国社会から道徳が失われていることが近年大きな問題になっていると指摘し、「人びとが相互に傷つけ合う社会になった」と指摘。企業は責任を負わずに利己的な行動に終始し、自分で使いたくないような商品を平気で他人に売りつけると指摘した。

 記事は、中国社会から道徳が失われている理由について、中国では宗教など「信仰するものがないこと」が挙げられていると紹介する一方、日本人は大多数が何かの宗教を信じているわけではないと指摘。それでも日本の社会に秩序があり、日本人が道徳を重んじるのは宗教の信仰が理由ではないことがわかると論じた。

 また記事は、かつて日本では中国から輸入した、「非食用に限定された事故米」を偽装して一般向けに流通させるという事件が起きたことを紹介。日本人が事故米として敬遠するコメは、中国では人びとが毎日のように口にする「普通のコメ」であると指摘、安全な食品に対する基準が日本と中国では大きく異なることを指摘したほか、事故米を流通させた企業は大きな代償を払うことになったほか、農林水産大臣までもが辞任に追い込まれたことを紹介した。

 中国では食の安全を揺るがす事件が生じても、共産党幹部が謝罪して役職を辞任するようなことはない。記事は、日本にはメディアが社会的な役割を全うしていない企業や機関を批判することができる「報道の自由」があり、国民も問題のある政治家を選挙によって当選させない「選挙権」があるとしたほか、1人1人が公共のルールを順守している点が中国と大きく異なる点であり、社会に秩序がもたらされる要因であると論じた。

 中国では何か問題が生じると、ネット上では「国土が大きすぎて管理ができない」、「人が多すぎて管理ができない」ために生じたという意見をよく見かける。確かに中国は国土も大きく、人も多いが、問題を起こしてもバレなければ良い、自分さえ良ければ良いという利己的な行動が人びとに根付いてしまっていることが問題であり、記事が指摘しているとおり宗教的な信仰心は関係ないといえる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)