阪神大震災や東日本大震災、さらには熊本地震など、日本は地震災害が非常に多い国だ。広域的な災害ではなく、局地的な地震災害も含めればその数と被害額はさらに膨れ上がる。だが、地震が多い土地で生きてきた日本人には防災に関する貴重な知識が数多く備わっている。(イメージ写真提供:123RF)

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 阪神大震災や東日本大震災、さらには熊本地震など、日本は地震災害が非常に多い国だ。広域的な災害ではなく、局地的な地震災害も含めればその数と被害額はさらに膨れ上がる。だが、地震が多い土地で生きてきた日本人には防災に関する貴重な知識が数多く備わっている。

 中国メディアの新華網はこのほど、日本の防災および減災活動を紹介したうえで、日本人を「防災の達人」と呼び、心からの敬意を表した。
 
 記事はまず日本で地震がいかに多いかを具体的な数値を用いて紹介。日本で毎年1500回以上の地震が発生しており、これは1日平均4回という世界で最も地震発生の多い国家であると説明。また全世界の震度6以上の地震の20.5%は日本で発生していると指摘した。

 これは中国人にとってかなり「特異」な環境といえるだろう。四川大地震や唐山地震など、中国でも大地震はしばしば発生するものの、日本のように地震が日常的に発生する国ではないため、実際に経験したことのない人は大勢いる。地震を経験せずに一生を終える人さえいる中国において、地震は「対処する術を知らない」恐ろしい災害といえる。

 しかし中国人から見れば、「極めて特異」な環境で暮らしている日本人は地震を恐れるどころか「地震といかに共存するか」という考え方を持って生活していると記事は説明。心からの敬意をこめて日本人を「防災の達人」と称している。

 さらに、日本の防災および減災活動にはハードとソフトの両面があると紹介。ハード面には建築方法や屋内の家具、電化製品の大きさや設置方法が含まれ、ソフト面に含まれるのは各家庭が自主的に準備する防災袋などがあると説明。また日本では小さな子どもから大人に至るまで、防災や減災に関する教育を必ず受けていると強調した。この教育のおかげで、地震発生時に日本人はどう行動すれば良いかを把握できているため、地震によって命を落とす人の数を大きく減らすことができていると指摘した。

 記事は、日本の防災に関する教育活動の内容について、本当に細かいところまで対策が考え抜かれていることに「深く感じ入った」と表現している。日本は地震災害が起きるたびに、教訓を学び、それを活かしてきた。われわれが知っている防災に関する知識は過去の地震災害のうえに成り立っているものであり、非常に貴重な得難い知識なのだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)