Jタウンネットでは、以前から「ジェネレーションギャップ」についての調査を行っている。今回は、読者からの投稿にあった「『いえもん』が伊右衛門とイエモン(THE YELLOW MONKEY)でわかれる境界線」について、世代別のアンケート調査を行った(総得票数876票、2016年4月13日〜16年5月2日)。果たして、その結果は......。

30代の圧倒的「イエモン」支持率

まず、両者の「いえもん」について軽く説明をしよう。

伊右衛門」は2004年に発売されたサントリーの緑茶飲料で、コラボレーション先の福寿園の創始者「福井伊右衛門」の名前を冠している。その福井伊右衛門と妻を題材にした印象的な時代劇風のCMも話題になり、緑茶飲料の中でもトップクラスのシェアを持っている。

「イエモン」ことTHE YELLOW MONKEYは、1988年に結成された日本のロックバンドだ。2004年に解散したが、2016年にメンバーが再結集し、16年ぶりの全国ツアーを行うことを発表している。ドームやアリーナでのライブを何度も成功させており、今なお高い人気を誇っている。ボーカルの吉井和哉さんが2015年にタレントの眞鍋かをりさんと結婚したことも記憶に新しい。

共に業界のトップクラスに位置すると言える2つの「いえもん」だが、全体の結果としては、「いえもん」からイメージするのは「伊右衛門」派が約41.3%に対し、「イエモン」派が約58.6%だった。かつて人気を極め、現在も根強いファンが居るTHE YELLOW MONKEYの底力の強さが見える。



次に世代別にみていこう。

まずは10代だが、「伊右衛門」派が圧倒的に多く、91.7%を占めた。2016年に再結成したとはいえ、THE YELLOW MONKEYの主な活動期間は1988年から2004まで。現10代とは世代が被らないことが原因だろう。



20代では徐々に「イエモン」派が数を増やしているが、「伊右衛門」派が70.5%と依然と高いままだ。アラサー世代なら思春期と「イエモン」活動期がギリギリ被っているため、そうした年上から影響を受けた20代も多そうだ。



大幅な逆転現象が起きたのが30代と40代だ。「イエモン」派が30代で76.9%、40代で69.5%と、THE YELLOW MONKEYの強い影響力を感じさせる。また、全世代の中でも得票数が特に多い世代でもあり、「イエモン」派は30代、40代の両方で200票以上を集めている。





しかし、ここより上の世代では再度「伊右衛門」が力を持つようになる。復活した「伊右衛門」派は、50代の63.5%、60代の66.7%を占めた。





これらの結果から、「いえもん」が「伊右衛門」と「THE YELLOW MONKEY」に分かれる境目は30代、40代にあることが分かった。20代後半ならギリギリ通じる可能性はあるが、基本的に20代の口から「いえもん」という言葉が出たらお茶のことだと念頭に置いておこう。とはいえお茶とロックバンド、落ち着いて聞けばどちらかはすぐに判別できるだろう。

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