Tibusungu Chenさん提供

写真拡大

(新北 5日 中央社)北部・新北市金山に1年半近くにおよび停留していたソデグロヅルが4日、大空に羽ばたき、観察可能な範囲から姿を消した。故郷のシベリアに向けて旅立ったとみられている。停留期間中、同地域では環境保護への意識が芽生え、各種の取り組みが行われた。ツルの保護活動を続けてきた台湾生態工法発展基金会の邱銘源副執行長は、渡り鳥の通過によって人々は生息地と種の関係性を考えさせられたとツルが同地にもたらした意義を語った。

ツルは2014年12月に同地に飛来。当時は頭部と頸部が黄褐色みを帯びた亜成鳥だった。見物客や愛鳥家などの視線にも臆することなく田んぼなどでエサを探し、農家のすぐそばで活動することもあった。

ツルを守るため、周辺農家は環境にやさしい農業を開始。安全にエサを食べてもらえるよう、周囲の水田では農薬の使用を止めた。また、同基金会は有機米やマコモダケを契約栽培し、地元小学校の給食用食材として提供する取り組みなどを実施した。

基金会のメンバーによると、ツルは同地に最近数度飛来していた3羽のコウノトリとともに飛び立ったという。インターネット上には「神様、ツルに仲間を与えてくれてありがとう。安全に帰郷し仲間とともに生活できるようになりますように」などツルの旅立ちを祝福する声が寄せられている。

(黄旭昇/編集:名切千絵)