もともとは、新入社員や新大学生などに見られる「五月病」。でも、今は幼児や小学生など、小さな子にも同様の症状が見られることがあるそう。

子どもの五月病の実態について、淀屋橋心理療法センター所長の福田俊一先生は言う。

「お母さんたちから不登校の相談を受けるのは、4月からどんどん増えてきて、5月の連休明けにピークとなります。低学年など小さな子でも、新しい人間関係になじめないなどといったことが見えてくるのが、やはりこの時期で、五月病に似た原因・症状です」(福田先生 以下同)

“子どもの五月病”のサインはどんなものなのか。

「多く見られるのは、苦手な場所に行くのを嫌がること。幼児の場合は、保育園や幼稚園に行くのを嫌がり、大泣きしたり、小学生の場合はお腹が痛いと言ったりすることが多いですね」

また、小さな子の場合、言葉で自分の感情をうまく説明できず、元気がなかったり、体調不良を訴えたりすることもあるよう。こうした場合、小児科を受診しても、特に異常はないと言われることも多いのだとか。

●治ってから「ストレスが原因」とわかることも多数

では、どうしたら子どもの五月病は治るの?

「子どもが自分の気持ちを吐き出せると、症状がすぐに解消することが多いです。うまく言葉で伝えることができる子の場合、親が子どものサインに気づき、状態を把握しやすく、解決もしやすい。ですから、お母さんたちは日頃から、学校で起こったことなど、エピソードを上手く喋れるように話を聞いてあげてほしいと思います」

では、特に男の子など、学校の様子などを話さない子の場合、親はどう接すれば良いだろうか。

「学校やクラスのことなどを直接話さなくても、その子にとって得意な領域の話をしっかりできるようにしてあげましょう。遊びでもゲームでもなんでも良いので、自分の得意な領域の話を聞いてあげていると、徐々に学校の話もし始めるはずです」

「五月病」のような症状は、ストレスが原因であることが多いため、診断がつきにくいそう。だが、親が子どもの話をたくさん聞いてあげているうちに、徐々に「学校に行きたくない!」と言わなくなることもあるそう。

そして、治ってから、後で思えば「ストレスが原因だったんだ」とわかることが多いという。

直接聞きたい話題を根掘り葉掘り聞くのではなく、他愛ない会話をたくさんしておくことで、徐々にいろんな話をするようになり、症状が改善されていくそうだ。

(田幸和歌子+ノオト)