睡眠時無呼吸症候群のチェックポイント7つと「子どものいびきの原因」

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子どものいるママの皆さん、お子さんは同じ部屋で寝ていますか? それとも大きくなって、もう子ども部屋で一人でぐっすりでしょうか?

すやすや眠る子どもの顔は、いくつになっても天使のようです。その天使が、“グーグー”といびきをかいてはいませんか?

いびきをかいていると、一見よく眠れているように見えます。しかし実際は、いびきをかいているときの睡眠は非常に浅いもので、ちゃんと熟睡できていないのです。

特に、子どものいびきは、大人よりも深刻なんです!

今回は、千葉大学医学部呼吸器内科教授の巽浩一郎さんの著書『「いびき」はからだの「赤信号」』を参考に、子どものいびきについてご紹介します。

 

■1:子どもに深刻な影響を与える“いびき”

成長ホルモンは深い睡眠中に分泌されます。いびきをかいている子どもは眠りが浅く、質のよい睡眠がとれていません。深い睡眠がとれないと、発育に悪影響を及ぼします。重症例としては、身長や体重の伸びも鈍くなるといった悪影響も。

また、睡眠中に正常な呼吸ができていないために、必要な酸素が体内に取り込まれない“睡眠呼吸障害”に陥っている場合はさらに危険。

慢性的に酸素不足が続いた場合、脳の活動にも影響が出ます。イライラしたり乱暴な行動をとったり、学童期の子どもでは学業や成績にも影響を及ぼすようです。

上記のような理由から、子どものいびきに気付いたら一刻も早く対応すべきなのです!

 

■2:子どものいびきの原因

では、子どもがいびきをかく原因は何なのでしょうか? 考えられる要素は4つです。

(1)扁桃とアデノイドの肥大

(2)小児肥満

(3)鼻づまり

(4)小さい下あご

子どものいびきの原因の多くは、(1)の扁桃とアデノイドの肥大だそうです。健康な子どもはいびきをかきません。

(1)扁桃とアデノイドの肥大

扁桃もアデノイドもリンパ組織の1つで、病原体からからだを守る役割をしています。小さな子ども(特に3〜6歳くらい)の場合、これらが大きいのはごく自然なことですが、大きくなりすぎて上気道をふさぐようになると問題です。

上気道とは、鼻やのどなどの呼吸の通り道のことで、この上気道が狭まった状態で呼吸をすると、上気道の粘膜、とくに軟口蓋(なんこうがい)や口蓋垂(こうがいすい)や舌根(ぜっこん)などが振動します。その振動音がいびきです。

もともと子どもは上気道が狭いため、扁桃とアデノイドの肥大化は呼吸を苦しくしたり、睡眠中のいびきや無呼吸に繋がります。

(2)小児肥満

一般的に“肥満”はいびきの最大の原因ですが、これは小児期においても同じです。小児期からの肥満は、“睡眠呼吸障害”の1つである“睡眠時無呼吸症候群”につながりやすいといわれています。

(3)鼻づまり

アレルギー性鼻炎による鼻づまりがいびきの原因になることもあります。

鼻がつまっていると口呼吸をすることになりますが、口呼吸は鼻呼吸に比べて吸気速度が速いため、上気道が閉塞しやすくなります。

また、鼻の粘膜には気流を感じるセンサーがあり、そのセンサーへの刺激が呼吸のリズム形成に役立っているのですが、鼻づまりはこのリズムを乱し、無呼吸に陥りやすくなります。

(4)小さい下あご

日本人は欧米人ほど肥満していなくても、睡眠時無呼吸症候群になりやすいといわれますが、その理由は骨格にあります。

東アジア人に多い「平たい顔」もその1つですが、しばしば問題になるのは、下あごの形や位置です。下あごが小さい、あるいは後退していると、上気道という限られたスペースは、さらに狭くなってしまいます。

特に、噛む習慣が減っている現代の子どもたちはあごが小さくなっているといわれています。このような骨格もいびきを起こす原因になります。

 

■3:睡眠時無呼吸症候群のチェックポイント

子どもがいびきをかいている場合は、まず耳鼻科を受診しましょう。睡眠時無呼吸症候群である場合は、扁桃やアデノイドの切除・摘出、縮小の手術が必要になります。

睡眠時無呼吸症候群のチェックポイントを以下に示しますので、当てはまるものがないかチェックしてみてください。

・いびき――毎日いびきをかく、肩で息をしているなどは危険。

・無呼吸――大人と違って、10秒以内でも無呼吸と考えたほうがよい。

・陥没呼吸――息を吸うとき、胸のあたりがへこむ。長期では漏斗胸(ろうときょう)になることも。

・鼻づまり・口呼吸――アデノイドが肥大して呼吸ができなくなっている。

・食事が遅い・食が細い――肥大した扁桃がじゃまをして、食物を早く呑み込めない。

・寝起きが悪い――無呼吸のためによい睡眠がとれていない。

・おねしょ――無呼吸によって利尿ホルモンが増えるため。

このほか、寝相が悪い、寝汗をかく、鼻水、口臭、いつも口を開けている、よだれ、歯並びが悪くなる、などの症状もあげられます。

睡眠時無呼吸症候群を疑う場合は、お子さんが寝ている様子をビデオカメラで撮影して、医師に見てもらうとよいでしょう。パジャマの前を開けて、息を吸うとき胸のあたりがへこむかどうかも確認しましょう。

 

いかがでしたでしょうか? 子どものいびきは、健康や成長を害するものです。そして、子どものいびきに気付き、病院に連れていくことができるのは、子どもの保護者しかいないのです。

是非ともお子さんに気を配って、必要に応じて対応してくださいね。

(ライター 沖田かへ)

 

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【参考】

※ 巽浩一郎(2009)『「いびき」はからだの「赤信号」』(保健同人社)

 

【画像】

※ Zurijeta / Shutterstock