学歴が高い人は低い人に比べ、自殺するリスクが低くなることがわかった。国立がん研究センターなどのチームが、日本疫学会誌「Journal of Epidemiology」(電子版)の2016年4月9日号に発表した。

学歴が低い人は高い人に比べ、経済状況や健康状態に恵まれないことが原因とみられる。

女性でも高卒は中卒より80%自殺リスクが低い

研究チームは、全国の保健所の健康調査のうち、1990年のアンケート調査で最終学歴の回答があった岩手・秋田・長野・沖縄県の男女4万6156人(40〜59歳)のデータを使い、平均で22年間追跡調査した。期間中に299人が自殺した。

最終学歴と自殺リスクの関連を調べると、中学卒の男性に比べ、大学卒またはそれ以上の男性は自殺リスクが53%低かった。また、女性の場合も中学卒に比べ高校卒は自殺リスクが低く、特に1990年時点で40歳だった女性では、中学卒に比べ高校卒は約80%も低かったという。以前から、欧米では学歴が低い人は自殺するリスクが高いという報告があり、日本でも「学歴格差」が自殺に影響していることが認められた形だ。