「湾生」の日本人女性、愛犬を高雄市に寄贈  一家と台湾の絆深める

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(高雄 3日 中央社)日本統治時代の台湾で生まれた日本人、いわゆる「湾生」の女性が2日、一家と台湾の深い絆を後世にまで繋げようと、愛犬の柴犬を高雄市捜索救助犬育成センターに寄贈した。犬は捜索救助犬として訓練される。女性は愛犬が新たな地で幸せに暮らし、高雄のために素晴らしい功績を残してくれればと願った。

女性の祖父はかつて総督府で法律相談の業務に従事し、母は台北州立第一高等女学校(現・台北市立第一女子高級中学)を卒業、台湾で結婚し、女性を出産した。女性が3歳の時に一家は日本に引き揚げた。

「湾生」という身分は自身にとって特別なものだと話す女性。湾生の出生証明を手にした後、女性には台湾への責任感が芽生えた。日台交流が活発になるにつれ、台湾への思い入れも強くなっていったという。

女性にとって、4年の時をともに過ごした愛犬は無くてはならない家族の一員。そこで、女性に代わってこの忘れがたい生まれ故郷に貢献してもらえればと、愛犬を台湾へ送り出すことを決めた。

高雄市捜索救助犬育成センターは5日に受領式を行い、女性から愛犬を受け取る予定。

(王淑芬/編集:名切千絵)