インド旅行は人生観を変えると言われるが、中国メディアの揚子晩報網はこのほど、日本はインドに次いで「不思議な国」だと紹介する記事を掲載した。中国人にとって「変わっている」と感じる日本について、複数の事例を挙げて紹介している。(イメージ写真提供:123RF)

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 インド旅行は人生観を変えると言われるが、中国メディアの揚子晩報網はこのほど、日本はインドに次いで「不思議な国」だと紹介する記事を掲載した。中国人にとって「変わっている」と感じる日本について、複数の事例を挙げて紹介している。

 日本旅行で中国人が変わっていると感じる日本文化や習慣について、記事は「温水洗浄便座」、「ゴミの徹底した分別」、「果物の価格が高いこと」、「店で出される料理の量が少ないこと」、「街の中に座って休む長椅子が少ないこと」、「人がどれだけ多くても列を作って並ぶ習慣があること」などを紹介している。

 温水洗浄便座については、日本では多くの一般家庭でも普及しているが、中国地方都市の一般家庭で見かけることはほとんどない。中国人旅行客による爆買いが話題になったが、これは中国国内で温水洗浄便座を購入する人がそれほど多くないことを示す事例といえるだろう。中国では温水洗浄便座は裕福な家庭の持ち物だ。

 記事は、日本の温水洗浄便座文化の特異性を形容するうえで「紙が必要のないトイレ」という表現を用いている。周知の事実だが、インドのトイレにも紙がない。それは水と左手を使って洗うからであり、左手は「不浄の手」と呼ばれる。日本とインドのどちらも「紙がないトイレ」だが、中国に大きな影響を与えたのは日本の文化だったということかも知れない。

 ゴミの徹底した分別については、記事は日本のあちこちに自動販売機が設置されているにも関わらず、飲食し終わった後の容器類を街にポイ捨てする人はいないと称賛、ゴミとゴミでないものを分別するならまだしも、「日本人はゴミなのに、さらに分別している」と紹介している。ゴミとゴミでないものを分別したうえで、さらにゴミを種類によって分別することが理解不能のようだ。

 中国の場合、街の清掃員が清掃業務に常時従事している。そうした人びとが清掃してくれるという考えも関係しているのか、ゴミのポイ捨てに心を痛めるということはない。中国で誰もポイ捨てしなくなったら、清掃員が仕事を失ってしまうと本気で主張する声もあるほどだ。

 中国メディアはしばしば「自分を律する精神」が日本人に根付いていると高く評価するが、記事が挙げている「人がどれだけ多くても列を作って並ぶ習慣があること」、「私物を置きっぱなしにしても盗まれないこと」などは、まさに「自分を律する精神」を体現したものといえるだろう。実は中国人にとって人生観が変わるのは、インド旅行より日本旅行であるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)