「松本潤たまんねぇぇ」話題ドラマ『99.9』の注目ポイント
<ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ>

 今期もっとも気が利いているドラマといえば、松本潤さん主演の『99.9−刑事専門弁護士−』(TBS系)一択です。

 松本さんの役どころは、裁判有罪率99.9%といわれる刑事事件で、残りの0.1%に残された無罪の可能性を追求する若手弁護士・深山大翔(みやまひろと)。大翔は絶対音感ならぬ“絶対味覚”の持ち主で、料理の名人。食材を吟味し、旨味を最大限引き出すよう調理し、あざやかに盛り付ける――。

 この一連の流れと、彼が脳内で真相をつまびらかにしていくさまが、小気味よくシンクロしているのです。そして、この料理シーンこそは本ドラマの良心。沈みがちな日曜夜の心を励ます、優しい飯テロといえましょう。

◆よくやった、TBS

 大翔が腕を振るうのは、居候する居酒屋の手狭な厨房。ワイシャツの上から掛けたエプロン、軽くまくりあげた袖。たくましく、しかし優美な肩のラインと厚い胸板。食材を見つめる真剣な目と、包丁を握り浮かび上がる血管。

 そしてクライマックスに差し出される、ローストビーフ、そばがき、オムレツといったとびきりの料理――。はい、死んだ! もう死んだ!

 人が丁寧に料理する姿を見て、いやな気分になる人はまずいません。むしろ、何か救われるような、心洗われるような気持ちになるもの。

 ましてやそれをこなすのが、ほのエロ美男子・松本潤さんとなれば、その威力は推して知るべし。TBS、よくぞやってくれました。

 大翔の作法はまた、ウザくなりがちな“お料理男子”にも大いに参考になるのです。彼らがついやってしまうことには、高い食材自慢、ほめてほめてアピールなどがありますが、大翔のもてなしは実にそっけない。

 ご託を並べず美味しい料理をスッと出し、「早く食べなよ」とか言ったりする。ホメを欲しがらない、求めない。なんか最高にいい感じ。

◆松本潤の料理姿がたまらない

『99.9』はリーガル・ドラマですから、殺人や強姦、窃盗といったなまぐさい事件に関わる人間模様が描かれます。

 愛憎入り乱れる人の生き様、そして、人が生きるために不可欠な“食”。大翔の料理シーンはもちろんですが、上司の佐田弁護士(香川照之さん)と愛妻の優雅な朝食、聞き込みしたホームレスに振る舞うほかほかのキャベツ鍋など、本作には随所に印象的な食べ物がちりばめられています。

「人は、その人の食べる物そのもの」という言葉がありますが、もしかしたら特に関係なさそうに思える“食”の中にこそ真実があるのかもしれません。

 まぁ、でも簡単に言うと、「お料理松潤たまらねえぇぇ!」……そういうことです。

【99.9−刑事専門弁護士−】
毎週日曜21時〜TBS系で放送中。http://www.tbs.co.jp/999tbs/

<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>
【みきーる】
ジャニヲタ・エバンジェリスト。女子マインド学研究家。応援歴20年超のジャニーズファン。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。著書に『ジャニヲタあるある』(アスペクト)『ひみつのジャニヲタ』(青春出版社)他。Twitterアカウント:@mikiru。公式ブログ『俯瞰! ジャニヲタ百景』