中国では5月1日は「五一節労働節(メーデー)」で国が定める祝日だ。今年(2016年)は4月30日、5月1日、2日が休日となり、ちょっとした旅行などに向かう人も多い。中国新聞網は2日、「『五一』どこで遊ぶ?――ディズ二―」との見出しの記事を掲載した。(写真は中国新聞網の2日付報道の画面キャプチャ)

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 中国では5月1日は「五一節労働節(メーデー)」で国が定める祝日だ。今年(2016年)は4月30日、5月1日、2日が休日となり、ちょっとした旅行などに向かう人も多い。中国新聞網は2日、「『五一』どこで遊ぶ?――ディズ二―」との見出しの記事を掲載した。

 上海ディズ二―ランドは6月16日に開園する予定で、チケットは3月28日から販売されている。開園に向けて、4月30日からの連休初日には、試験的に上海ディズニーランドの一部が一般客に無料で開放された。中国メディアの杭州日報によれば、開放後1時間で訪れた観光客は1万人以上で、連休中パークに隣接した駅を利用した者は1日あたり延べ12万人にのぼるという。

 一方公開されたエリア内では、まだコンビニが2店舗しか営業しておらず、店内の弁当や飲み物はあっという間になくなったとのことで、移動販売を行っている売り子から購入する必要があったようだ。なお売り子が販売する飲み物は一律でミネラルウォーターは1本10元(約164円)でそのほかの清涼飲料水は15元(約246円)、いずれも500ミリリットルだという。上海市の一般的な小売価格の4〜5倍だ。ネット上にはかかった費用を指摘し「これでも行くのか!」と主張する声も見られる。

 上海ディズニーランドのチケットは平日は370元(約6000円)、週末など来園者が集中することが予想される日は499元(約8200円)と設定されているが、中国メディアの北京晨報によれば一部では転売対策を避けて取引されているとのことで、オープン日のチケットが3899元(約6万4000円)で販売されている事例もあるという。

 問題は散見されるものの期待度は高いのだろう、様々なメディアが試験開放の様子を取り上げている。掲載された写真で目立つのは「大量の人」だ。あるメディアは「人山人海」とも表現している。高まる期待に合わせて集まる人をどのように誘導するかも運営上の問題の一つだ。オープンまで残り1か月と近づくなか、取り組むべき課題は山積している。(編集担当:大平祥雲)(写真は中国新聞網の2日付報道の画面キャプチャ)