1日、テレビ朝日「Get Sports」では「中島卓也 究極の技 プロで生き抜くために…」と題し、北海道日本ハムファイターズ・中島卓也に野球解説者・稲葉篤紀氏が行ったインタビューの模様が放送された。

2008年、ドラフト5位で日ハムに入団した中島は、守備や走塁で頭角をあらわし昨シーズンは盗塁王&ベストナインを獲得するまでに成長しているが、それだけではない。打撃面では12球団トップとなる599本のファウルを打ち、まさに“ファウル打ちのスペシャリスト”となった。

「とりあえず(ピッチャーの)球数ですね。僕が意識するのは」という中島は、2ストライクに追い込まれてから打つファウルの数も355本と、ヤクルト・川端慎吾の247本(2位)を大きく引き離すほど。ファウルを打てば相手ピッチャーの球数は増え、体力を消耗させることができる上、ピッチャーの集中力が乱れればフォアボールで出塁しチャンスが広がり、後続の打者にとっても有利な状況を生み出せる。

2014年の試合でファウル打ちを明確に意識するようになったという中島は「粘ってフォアボールで出れば試合を動かせて勝てる。ヒットを打つ以外に。僕みたいなタイプはそういうところをやったほうがいいんじゃないか。この世界で生きていくには僕はそこを目指さないと生き残れない」と真意を説明した。

そんな中島はファウル打ちの極意について「追い込まれる前はしっかり打ちにいく」と話すと、「もし追い込まれたら3塁コーチャーとかファウルゾーンに打つ」と驚くべき告白も。追い込まれた後は、そもそもフェアグラウンドではなく3塁側のファウルゾーンを狙っているというのだ。

今シーズンの目標を訊かれ「去年フルイニングで出られなかったのでフルイニングで出たい」という中島は、大先輩からファウルの数を問われると「じゃあ、600本」と笑顔で語った。