初夏を迎え、外出が増えるこれからの季節。
屋外での作業やお仕事に従事することが多い、という方もいらっしゃいますよね。「紫外線対策」は万全でしょうか?
紫外線ケアというと「女性が、美容の面で気にすること」という先入観を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、過度に紫外線を浴びるのは誰にとっても危険なこと。
「皮膚がん」や「免疫機能低下」などの原因になることがわかっているのです。
男性や子ども、高齢者が紫外線に注意しなければいけない理由、紫外線対策に有効な「帽子」の選び方をご紹介します。

1

性別や年齢を問わず、注意したい「紫外線ケア」


まずは、紫外線の「基本」をおさらいしましょう

太陽光には、目に見える光=「可視光線」と、目に見えない「紫外線」「赤外線」がある……このあたりは、ご存じの方が多いかもしれませんね。
紫外線は、可視光線や赤外線に比べて光子エネルギーが大きく、物質に化学変化を起こしやすいので「化学線」とも呼ばれます。水の殺菌などに利用されるなどメリットをもたらす面もある一方で、人体が大量に浴びれば目や肌に影響を及ぼすなどのデメリットも多いのです。
地上に届く「紫外線」は、波長の長さによってA波(UV-A)とB波(UV-B)に大別されます。肌が黒くなる、いわゆる「日焼け」を引き起こすのは、このうちB波(UV-B)です。
日本では、5月から8月にかけて、このB波(UV-B)が増加します。真夏だけでなく、初夏を迎える今の時期から、紫外線ケアを行うのが大切です。


男性や子ども、お年寄りに紫外線ケアが必要な理由は?

一般に、男性は女性に比べて「日焼けリスク」や「紫外線防御」への認識が薄い傾向があります。
しかし、実は「男性のほうが、女性より少ない紫外線量で日焼けする」という調査結果があるのです。
「人間は、20歳までに『生涯に浴びる紫外線量の半分以上』を浴びる」と言われます。
子ども時代から青年期にかけて浴びる紫外線の量が、中高年になってからの「皮膚がん」「免疫機能低下」などの発症率を左右するようなのです。
とはいえ、紫外線には「骨や歯の形成や成長を促進する」など、身体にとって大切な役割もあります。ですから、神経質になりすぎて家に閉じこもる必要はありません。
重要なのは、子ども時代から紫外線ケアを「意識」して過ごすこと。適切な対策をすれば、「生涯に浴びる紫外線量」を減らすことができます。
紫外線を浴びやすい顔や手の甲に、赤みを帯びた斑点ができる「日光角化症」。
高齢者に多く、放置すると悪性化することもある病気です。
また、高齢になると免疫機能が低下しがちなため、紫外線を浴びすぎるのは危険なのです。

「つばの広い帽子」「白っぽい色の帽子」が理想的


紫外線対策、どんな帽子を選ぶのがいい?

「つば」が7センチ以上ある帽子を選ぶのが理想的。
7センチ以上あれば、「6割以上の紫外線をカットできる」のだそうです。
帽子の色は、やはり「白」や「薄い色」が、紫外線を反射させることができるので安心です。
裏地の色は、できれば「黒」など濃い目の色を。地面や壁などからの、紫外線の「照り返し」をやわらげます。
近年は、サンスクリーン(日焼け止め剤)の性能が向上しており、きちんと塗布すればかなりの効果が期待できます。帽子とサンスクリーンを併用して、効率よく紫外線ケアをしてくださいね。
参考:佐々木政子編著「学んで実践! 太陽紫外線と上手につきあう方法」(丸善出版)