台湾・台南産のマンゴー不作  生産量は昨年の2〜3割の見通し

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(台南 2日 中央社)昨年秋から冬にかけての天候不順の影響で、南部・台南ではマンゴーの生産量の激減が懸念されている。地元農家によると、今年の生産量は概算で昨年の2〜3割程度になる見通し。農家に大きな損害が生じる可能性もあり、立法委員(国会議員)は農家に対する補助を政府に求める考えを示した。

同市玉井や南化などはマンゴーの主要産地の一つに数えられ、毎年6、7月前後の収穫期には採れたてのマンゴーを購入しようとする多くの観光客でにぎわう。だが、今年は収穫不良を嘆く声が農家から次々と聞こえている。

玉井区農会(農協)果樹産銷第33班の頼永坤班長によれば、マンゴーは例年11月前後の開花期に低温で乾燥した環境が必要であるものの、昨年は11月に入っても暖かく、降水量も例年に比べ多かった。さらに、今年に入ってからは歴史的寒波が襲来したほか、暖かい南風が早い時期に吹き、大雨にも見舞われた。そのため、開花や結実に影響が出た。

頼さんは、今年ほどの深刻な状況は経験がないと話す。一部の農園はほぼ全滅、別の農家は開花した木に対して10万元(約33万円)近くを費やし害虫の防除を行ったものの、ほとんどが実をつけなかったという。

民進党所属の陳亭妃立法委員は、行政院農業委員会に不作の原因と実際の被害面積、損害の程度を調査するよう求める予定。これらが確認された際は、早急に自然災害に対する補助金交付を決定するべきだと強調した。

台南以外の産地でも不作が懸念されている。南部・屏東県政府農業処によると、同県産アップルマンゴー(愛文)の生産量は例年の6〜7割程度になると推定されている。

(楊思瑞/編集:名切千絵)