連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第4週「常子、編入試験に挑む」第23話 4月30日(土)放送より。 
脚本:西田征史 演出:岡田健


常子が暗記している年号が戦国時代なのは、西田征史が「信長協奏曲」(フジテレビ)の脚本を書いていたからか、それとも、大河ドラマ「真田丸」の応援か。
それはともかく。

やられた。
やさしいストレートでストライクをとり続け、油断させておいて、最後に豪速球を投げてきた西田征史。
試験での不正ーー要するにカンニングの汚名をはらすため、再度試験に挑む常子(高畑充希)。良い成績を残すため、クラスで一番の子・中田綾(阿部純子)に勉強を習う。
綾が、試験に出ると山をかけたところがこの回のキーになる。
絵に描いたような意地悪級友たちに、絵に描いたようややツンデレな女友達と、相変わらずわかりやすいキャラ設定で、主人公の関係者以外が悪という構造は、お弁当配達間違い事件とも同じではあるが、今回は、綾の優等生かつベタベタしない性格が良く出た彼女らしい作戦によって事態が好転するので、ナットクせざるを得ない。
結果、脇役・綾の株が急上昇。主人公は、腐らず努力すると必ず誰かが助けてくれる、という教訓を示した。
これがもっと面倒くさい系の話だと、常子が試験で綾を抜いて1位になり、綾にまで憎まれるドロドロ展開になるところだが、朝ドラはそうはならない。

サブタイトルの「編入試験」とは、常子が森田屋にも学校にも受け入れられるまでのことだったようだ。
1週間かけて、本当の意味で編入試験に合格したね、なんて視聴者の台詞を用意してくれているかのよう。
迷わずストレートで試合を進め、そのせいで、なにやらちゃっちゃと話が進んでいくのは、社会人編がメインになるってことだろうか。出版社編になったら、「重版出来!」みたいな展開でいってほしいとひと妄想。
(木俣冬)