Q:心房細動でワーファリンを服用していますが、出血のリスクがあるし、飲みたくありません。カテーテル・アブレーションで治るでしょうか。他によい方法がありましたら、併せて教えてください。
(50歳・出版社編集部勤務)

 A:心房細動は不整脈の一種で、心臓の心房という部分がこまかく痙攣したように震える状態になります。そのため、心臓内に血液がよどみ、血栓ができる場合があります。その血栓が原因で脳梗塞を引き起こすこともあります。
 カテーテル・アブレーションは、痙攣が起こる部分の心筋組織を焼灼します。完治する可能性がある手術ですが、心房細動が2年以上続いている場合は複数回カテーテル・アブレーションを行わなければならないことがありますし、再発も多いです。
 しかも、治療前にはワーファリンの服用量を厳格にコントロールすることが必要です。コントロール不良だと、治療時に脳梗塞を引き起こすリスクが増します。しかし、完治が期待できるので、まずは主治医に相談しましょう。

●凍結乾燥ミミズ含有サプリ
 この焼灼術が適用外の場合、ワーファリンなどの抗凝固剤を服用することとなります。この薬を服用すると出血しやすくなります。
 私の病院にめまいで受診した患者さんに、念のためCTを撮ったところ小脳に出血が見られました。不審に思い聞くと、ワーファリンを服用しているとのこと。同様の例はもう1人体験しています。
 興味深い論文が去年、日本東洋医学会雑誌(66巻4号)に載りました。動脈硬化のある高齢者が凍結乾燥ミミズ含有サプリメントを飲んだところ、頸動脈のプラーク(血栓)が退縮したというのです。
 中国ではミミズは地竜と呼ばれ、古来、中風(脳梗塞や脳出血)を治すとされます。このサプリには出血の危険はなさそうです。
 心房細動と診断され、医師にワーファリンや新しいタイプの抗凝固剤を服用しないと判断された人には、このサプリはよいかもしれません。
 ただし、抗凝固剤を服用せず、このサプリを利用する場合、自己責任であることも忘れないでください。

牧典彦氏(小山病院院長)
自律神経免疫療法(刺絡)や加圧トレーニング、温熱療法、オゾン療法など保険診療の枠に捕われずベストな治療を実践。小山病院(大阪市東住吉区)院長。