インテル完封負け、3位入り消滅でCL出場ならず…長友は終盤に交代

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 セリエA第36節が1日に行われ、ラツィオと日本代表DF長友佑都のインテルが対戦。長友は左サイドバックで起用され、リーグ戦2試合連続の先発出場を果たした。

 前節終了時点で、チャンピオンズリーグ出場圏内の3位ローマと4位インテルとの勝ち点差は「7」となった。ローマが2日にジェノア戦を控える中、インテルは勝てば暫定4ポイント差に詰め寄ることができるが、敗れた場合は残り2試合での逆転が不可能となり、3位入りが消滅。チャンピオンズリーグ出場権を逃すこととなる。

 重要な意味を持つアウェーゲームとなったが、インテルは立ち上がりに先制を許す。8分、ラツィオのミロスラフ・クローゼに中央突破を許し、ペナルティーエリア中央の密集地帯をワンツーで抜け出される。クローゼはGKサミール・ハンダノヴィッチとの1対1を冷静に制し、ループシュートでゴールネットを揺らした。

 ビハインドを負ったインテルは27分、ジョフレイ・コンドグビアがペナルティーエリア手前からループパスを通し、抜け出したステヴァン・ヨヴェティッチが至近距離からシュートを放ったものの、相手GKのセーブに遭って得点ならず。前半は0−1で終了した。

 1点を追うインテルは後半、56分にジョナタン・ビアビアニーを投入。さらに72分にはエデルをピッチへ送り出し、攻撃陣を入れ替えて打開を図る。79分には長友に代えてロドリゴ・パラシオを投入してゴールを目指した。

 しかし83分、インテルはジェイソン・ムリージョがペナルティーエリア内でケイタ・バルデ・ディアオを倒し、PKを与えてしまう。2分前にもイエローカードを受けていたムリージョは2度目の警告で退場となった。

 PKキッカーを務めたのはアントニオ・カンドレーヴァ。豪快に蹴り込んでゴールネットを揺らし、スコアは2−0に。ラツィオの勝利を決定付けた。

 試合は0−2で終了。インテルはアウェーで完封負けを喫し、勝ち点を伸ばすことができなかった。3位ローマとの勝ち点差は「7」のままで、3位入りの可能性が消滅。チャンピオンズリーグ出場権を逃した。

 8日に行われる次節、ラツィオはカルピとアウェーで対戦。インテルは7日、エンポリをホームに迎える。

【スコア】
ラツィオ 2−0 インテル

【得点者】
1−0 8分 ミロスラフ・クローゼ(ラツィオ)
2−0 84分 アントニオ・カンドレーヴァ(ラツィオ)