日本を訪れる中国人旅行客が増加していることから、中国における反日感情はすでに落ち着いていると思われがちだが、中国のネット上では今なお一部で反日感情をむき出しにするユーザーが存在する。

 こうしたユーザーたちは、中国では「憤青(憤怒青年)」と呼ばれ、愛国心を過度に表現しつつ、日系車などに反日感情の矛先を向ける傾向がある。だが、中国メディアの今日頭条はこのほど、視察らしき現場で中国の習近平国家主席が日系メーカーのマイクロバスに乗っている写真を掲載し、「これでも日系車に乗る中国人は売国奴だと主張するのか」と論じた。

 中国では政府関係者が視察などを行うにあたり、大勢が一度に移動する場合はマイクロバスに乗って移動するケースがある。

 政府関係者という要人が乗車するにあたっては、車の信頼性も重視されることになるが、中国では夏場になると公共バスが自然発火する事故が相次いで発生するため、こうした事故が起きる可能性のある中国メーカーのバスではなく、信頼性が高く、安心して乗れる日系のバスが採用されているようだろう。

 記事は習近平国家主席だけでなく、前国家主席である胡錦濤氏も同じく日系メーカーのバスに乗車して視察を行っていたことを紹介したうえで、「これでも憤青は日系車の排斥をするのか?」、「これでも日系車に乗っている人は売国奴だと言えるのか?」と疑問を投げかけ、反日感情の矛先を日系車に向けることの非合理性を指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)