中国メディア・中国汽車報は27日、地震などの災害時における日本の自動車製造業界の対応が冷静沈着であるとしたうえで、日本の自動車業界が成功している秘密は「憂患に生きる」点にあるとする評論記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・中国汽車報は27日、地震などの災害時における日本の自動車製造業界の対応が冷静沈着であるとしたうえで、日本の自動車業界が成功している秘密は「憂患に生きる」点にあるとする評論記事を掲載した。

 記事は、今回の熊本大地震が日本の自動車業界に大きな影響を与える一方で、日本のメーカーは冷静沈着に対応し、被害状況の判定、再建、生産再開などの作業を粛々と乱れなく進めていると紹介。「日本企業は大きな自然災害に対して時々刻々と準備を進めている」というのは決して「妄言ではない」と評した。

 そのうえでまず、日本企業が海外市場における現地生産を進め、部品のサプライヤーを複数に分散化、多様化させることで、世界規模の分業協力生産モデルを構築してきたことを、リスク対策の1つとして紹介した。

 また、自然災害を受けた際の工場やオフィス地域における普及計画の制定、不測の事態に備えた電力ネットワークの用意のほか、クラウドコンピューティングやビッグデータを利用してサプライチェーンのデータバンクを構築、詳細な供給体系図を作ることで緊急時にチェーンが寸断される可能性を識別するといった取り組みも進んでいると伝えている。

 記事は、「時々刻々と準備を進める」ということは、自然災害が常に人びとの生活を脅かしている日本の自動車メーカーに根深く存在する危機意識を示すものであると解説。古来より「憂患に生き、安楽に死す」という意識が日本にはあるのだとした。

 自然災害のリスクを抱えている背景があるにしろないにしろ、企業が健全な経営と安定した成長を続けるためには、常に危機意識を持つことが必要だ。「今売れているものがいつか売れなくなる」という危機意識がなければ、新たな商品の研究開発が疎かになる。社内での不正発生に対する危機意識がなければ、管理にほころびが出てくる。新たな経済モデルにおいて中国企業が生き延びて行くために得るべき教えは、危機意識を持つことだろう。「自然災害への備え」は、そのうちの1つに過ぎないのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)