<サイバーエージェントレディス 最終日◇1日◇グランフィールズ カントリークラブ(6,562ヤード ・パー72)>
 静岡県にあるグランフィールズ カントリークラブにて開催された『サイバーエージェントレディス』。福嶋浩子がキム・ハヌル(韓国)とのプレーオフを制して初優勝を手にした。
悲願達成!笑顔で優勝カップを掲げる福嶋浩子
 苦しい19ホールだった。前半こそ連続バーディを奪いスコアを伸ばしたものの、ホールを経るごとに初めて経験する優勝争いの重圧から「自分ができたと思ったことが、こんな結果になるとは」と徐々に頭と身体のズレが生じてきた。
 2位と3打差で迎えた16番では4パットのダボ、次の17番でもボギー。スコアを3つ落とし、最終ホールの前にキャディからハヌルと並んでいることを聞かされた。その18番では「よし、バーディを獲ってやろう」と気合いを入れたが、2打目がピンフラッグに当たったもののスピンがかかり手前のラフへ。何とかパーとしたものの、18ホールで決めることはできなかった。
 それでも初優勝の瞬間はあっけないものだった。プレーオフ1ホール目、ハヌルがカラーからのバーディパットを外してマーク。福嶋もバーディパットを決められずタップインパー。ハヌルの残り距離は1m。「ボミちゃんもあそこから外していたな」と頭をよぎったが、気持ちはすでに2ホール目に向いていた。だが、ハヌルのパットはカップをくるりと一回転。その瞬間、38歳のベテランの勝利が決まった。
 正規のホールでは3オーバー、プレーオフもパーでの勝利に「あまりにもバタバタしすぎで…“やりましたー!”と喜んでいいのかなぁ」というのが偽らざる本音。優勝の実感が湧いてくるのはまだまだ時間がかかりそうだが、「これでQTに行かなくていいんですね」という喜びをまず感じたのは苦労してきた福嶋らしい。
 ゴルフを始めてからの32年間、辛いこともたくさんあった。肩を怪我した。パターも打てなくなった。何度も「ゴルフをやめよう」と思った。実際にプレーヤーから離れて、姉のマネージャーをしたこともあった。今でこそ「私は蛇年なので蛇行ばっかり(笑)」と笑いに変えられるが、ここに立つまでは苦しい道のりだった。
 そんな自分をずっと見てきた姉は、今日1日中自分を見守ってくれた。「選手として出て予選落ちして…それなのに来てくれた。一緒に戦ってくれた」と感謝しかない。だから優勝が決まって2人で抱き合った瞬間涙が止まらなくなった。
 そんな偉大な姉とつかんだ史上初となる姉妹優勝という記録。「姉がらみでも自分の名前が残るのは嬉しいですね。彼女の背中をずっと追ってきた。ようやく足元が見えてきたかな(笑)」。まだまだ姉は果てしなく遠い。当面の目標は「今日の勝利がまぐれだった」と言われないこと。「たとえ今週だけでも出場選手の中で1番になった。その107人に恥ずかしくない選手にならないと」。涙のあとには強い決意がわいてきた。
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