「クズでしょう、俺も、山ちゃんも、あんたの息子も。(略)クズだけど、みんな違うクズなんだからゆとりなんてくくってわかった気にならないでください!」と坂間正和(岡田将生)が叫んだ「ゆとりですがなにか」(日本テレビ系、毎週日曜10:30〜)第2回。


おっぱいパブの呼び込み兼受験生、まりぶ


「坂間の下で仕事をやってられないから辞める」と会社に一斉LINEをした後輩・山岸(太賀)。出勤途中にそのことを知った坂間はたまたま駅で起きた飛び込み自殺を山岸だと思い込み、病院まで行ってしまう。やがて誤解であることが判明するが、それをきっかけに息子を自殺で亡くした母親(真野響子)と知り合う。
おっぱいパブの呼び込みである道上まりぶ(柳楽優弥)がレンタルおじさん(吉田鋼太郎)の息子であることが発覚。そのまりぶは毎日坂間の勤め先である居酒屋・鳥の民に通い続け、サービス券分だけ飲んで帰る。謹慎となっているのに、まりぶの食べる二本の焼き鳥だけを焼くため出勤する坂間。ある日まりぶが忘れた財布を家まで届けに行き、まりぶに妻と息子がいること、今も大学受験にトライしていることを知る坂間と山路(松坂桃李)。坂間の兄(高橋洋)は父から店を継いだ気負いから、まずい地ビールを作ってしまう。妹(島崎遥香)はインターンに採用されるも、全く会社で相手にされず落ち込む。坂間家の三兄弟は災難続きだ……。

「なによ」じゃなく「なんだよ」という母親


先週第1回のレビューで「重すぎない」と書いたが、いやー重い! 宮藤作品史上最重。そんななか、まりぶと嫁のペアルックにどれだけ和んだか!
しかし、今回も1時間にキラーワードがたくさんあった。
例えば坂間が病院で「『もし自分の後輩が自殺したら』っていう芝居見せられてる気がして」とか、坂間の恋人・茜(安藤サクラ)がいつまでも思い悩む坂間に投げかける「関係者がいなくて、関係ない奴が泣いてるだけの葬式出たら、死にたくねえなって思った」とか。
なかでも第2回でいちばん刺さったのは、坂間が山岸と勘違いした、自殺で亡くなった人の家を訪ねて行ったシーン。息子のことを話しながら坂間に食事を作ろうとするが、途中で何を作っているかわからなくなる母親。「初めて泣かずに話せた」と言った直後にやはり泣いてしまい、野菜をりながら「なんだよ、もう。結局泣くのか、情けない」と涙を流す。
この「なんだよ」こそが宮藤ドラマの真骨頂だ。死んだ息子のことを冷静に話す、品のあるお母さん。それが泣いてしまった自分に対して「なによ」ではなく「なんだよ」とつぶやく。母親という役割を超えて、一人の人間としてそこに立って、感情を溢れさせている様がくっきりと見える。この「なんだよ、もう」だけで、どんなに重くともこの先を見続けようと思える。

モンスター後輩・山岸に坂間はどう立ち向かうのか。『ゆとりですがなにか』第3話は今夜!

(釣木文恵)