経済効果の大きさから「ネコノミクス」という造語までできた日本の猫ブーム。これまでペットと言えば、犬が圧倒的に人気だったが、近ごろでは飼育数で猫が犬に迫る勢いだという。(イメージ写真提供:123RF)

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 経済効果の大きさから「ネコノミクス」という造語までできた日本の猫ブーム。これまでペットと言えば、犬が圧倒的に人気だったが、近ごろでは飼育数で猫が犬に迫る勢いだという。

 猫をペットとしてかわいがる習慣の薄かった中国人から見れば、日本の猫ブームは不思議に感じられるようだが、日本社会の「傾向」が表れているという解釈もある。中国メディアの騰訊網はこのほど、「猫が日本人を救う?」と題して、猫と日本社会との関係について考察する記事を掲載した。

 記事はまず、日本で起きている空前の猫ブームを紹介。2015年ごろから、日本のドラマや映画、漫画、アニメ、ゲーム、雑誌がどれも「猫というこの種の生き物に空前の情熱」を向けていると説明した。かわいいもの好きな日本人が猫をかわいがるのは当然と言えるが、専門家によるとこれには「日本人の願望が表れている」のだという。忠誠心や服従の表れが犬型社会だとすると、猫型社会は自由と個人主義を表しているらしい。

 記事によれば、日本は江戸時代に猫型社会だったものの、戦争の影響で犬型社会に移行、近年になって再び猫型社会へと戻りつつあるという。戦後の日本は、愛国から愛社精神へと変化したものの、終身雇用制度が崩壊し、自然災害やサリン事件などのために安全神話も崩壊したため、犬型社会から猫型社会へと変化するのは当然ということのようだ。しかし、完全に犬型社会から脱していないため「より自由を求めて」猫をかわいがるのだと記事は分析した。

 勝手気ままでいながら、かわいいしぐさから目が離せない猫は魅力的で、確かに自由の代名詞ともいえよう。しかし猫がブームになったのには、ペットを飼う人の生活環境の変化なども影響していると思われ、記事が述べるほど深読みできるかといえば微妙なところだ。いずれにしても、今後も愛らしい猫たちのおかげで大きな経済効果があるのは間違いなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)