30日、新華網は、「日本の製造業が衰退したのは“匠の精神”を発揮し過ぎたからだ」と指摘する記事を掲載した。資料写真。

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2016年4月30日、新華網は、「日本の製造業が衰退したのは“匠の精神”を発揮し過ぎたからだ」と指摘する記事を掲載した。

記事は、「20年ほど前に世界の家電市場で日本ブランドが圧倒的な人気を誇っており、日本の“匠の精神”に多くの研究者も興味を抱いた」としながら、「ここ2、3年はそうした日本製品の勢いは衰えてきた」と指摘。京都大学の湯之上隆教授が自身の著書の中で、匠の精神や技術に過度に依存したことで規格化がおろそかになり低コストでの生産能力に欠けたことや、実際の市場の求めるレベルを無視して不必要なコストを投入したことで市場の変化に対応できなかったことを指摘していることを紹介した。

その上で記者は、工業用ブラシを販売していた自身の過去の経験から、「日本製は国内製より質がやや良く、製品寿命は1.5倍。だが価格は中国製の10倍。コストパフォーマンスは中国製に遠く及ばない」とし、「日本人は国を愛しているだろうが、ビジネス面ではコストパフォーマンスの高い中国製にすぐにひれ伏した」としている。

日本製品については「精巧どころか、ほとんど芸術品の域」「美しすぎて使うのすらためらわれる」と高く評価はするが、その代償として、ほとんどが限られた人しか作れず、結果的にコストが高くなってしまうことを挙げた。記事は「消耗品まで芸術品のように作る必要はない。職人が精巧さを追求することはもちろん素晴らしいことではあるが、前提として顧客がそれを望んでいなければならない。すべての市場でコストパフォーマンスを追求しない顧客が占める割合は非常に限られている」としている。

こうした見方に、中国のネットユーザーからは、「確かにその通り。中国は匠の精神を追求すると同時に、この点にも注意すべき」との声も聞かれるが、「日本の製造業が衰退したとは感じないけど」「パクリ製品を作るための言い訳じゃないのか」「国防、食品、医薬品の面では当然匠の精神が必要」「やり過ぎは間違いだが、国内で極度に欠けているのがこの匠の精神だ」といった批判的なコメントが多い。(翻訳・編集/北田)