連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第4週「常子、編入試験に挑む」第23話 4月29日(金)放送より。 
脚本:西田征史 演出:岡田健


いじめ問題は1日で解決しなかった。
次々と級友にいじわるされる常子(高畑充希)
4週のサブタイトルは「常子、いじめられる」がふさわしかったのではないか。いや、それだとまずいんだろうな。
1日で完全なる解決はしなかったが、常子は自分の中でやり過ごす方法をみつける。
それは、またまたふらっと現れた叔父・鉄郎(向井理)と、再会した星野武蔵(坂口健太郎)、ふたりの素敵男子からもたらされる。
向井理を男子と呼んでいいのかわかんないが。23回で目立ったのは、向井演じる鉄郎。

鉄郎とは何なのか


「サザエさん」的「とと姉ちゃん」の見方とすると、鉄郎はノリスケさん的存在。
ノリスケさんと違うのは、鉄郎は定職も家族ももたない風来坊。いつも突然ふらりと常子たちの前に表れて、何かかきまわして去っていく。この頃、必ずあやしい人に勘違いされるのがデフォ化してきた。
そんなふらふらキャラを演じる向井理のブレイクのきっかけは、朝ドラだ。「ゲゲゲの女房」(2010年)の眼鏡キャラ(亡き・水木しげるがモデル)で人気沸騰した。その前に、ドラマ「ハチミツとクローバー」(08年フジテレビ)でも眼鏡キャラで人気の下地はできていて、初期の向井理は、大学で遺伝子工学の勉強をしていたプロフィールも手伝って、知性派のイメージが強かった。
ところが今回は、坂口健太郎に知的な眼鏡キャラの座を明け渡している。とと役西島秀俊も眼鏡だったのに。ちょっと残念に思ったが、先日発表になった7月放送開始の主演ドラマ「神の舌を持つ男」(TBS/堤幸彦演出)では眼鏡キャラに。眼鏡の似合う俳優としての底ヂカラを発揮してくれそう。こちらのキャラは温泉宿を旅している設定らしく、旅がちなところが鉄郎と似ている。同時代設定だったら、そっちの旅が忙しいのねと思うところである。
(木俣冬)