29日、北京で「第1回日中韓パブリックディプロマシー・フォーラムならびに2016年日中韓協力国際フォーラム」が開催され、高建韓国前首相が基調演説を行った。

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2016年4月29日、北京市内の釣魚台国賓館で日中韓三国の政府要人や研究者、メディア関係者を集めて「第1回日中韓パブリック・ディプロマシーフォーラムならびに2016年日中韓協力国際フォーラム」が開催され、高建(コ・ゴン)韓国前首相が基調演説を行った。同日付で環球網が伝えた。

以下は高建韓国前首相の基調演説の要約。

多くの専門家たちは、ますます緊張の高まる東北アジアの国際情勢を憂慮している。しかし、中国の聖人である孟子はかつて言った。問題が存在することは悲観すべきことではない。もしわれわれが真心でお互いに理解しあい、双方に利益・恩恵を与えていくという原則に基づくならば、協力しあうことができる。孔子が「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず(君子は他人と調和するが雷同はしない。小人は雷同するが調和はしない)」と言うとおり、お互いの違いを認めた上で、調和を求めるなら、東北アジアだけでなく、世界中でもわれわれは平和と繁栄を実現できる。

日中韓三国間には領土問題であろうと民族問題であろうと不信と不一致が存在している。こうした問題は確かに存在するが、しかし三国関係を破壊する根本的な原因は何か?私はわれわれが相互不信に慣れてしまっていることだと思う。この習慣化された相互不信がわれわれ三国間に存在する問題の根本なのだ。

ある時はお互いに協力するが、またある時は敵視して足を引っ張りあう。この不信が一連の問題をもたらし、われわれが協力しあえない根本原因となっている。この問題はなぜ変えられないのか。われわれに相互不信という根本原因を取り除く能力がないからだ。しかし、責任逃れはするべきではない。われわれ三国にはそれぞれ責任があり、そのため本日このような共同外交フォーラムを開催した。

長期的に見れば、われわれはお互いが利益を得る互恵関係をめざして問題解決の方法を模索していかなければならない。共に繁栄し利益を与え合うという三国間の協力関係を築いてこそ、われわれは「和して同ぜず」による共存共栄を実現していくことができる。(翻訳・編集/矢野研介)