中国産食品は安心して口に入れられないとして、近年の中国では輸入食品が大人気となっており、価格が高くても購入する消費者が大勢いるようだ。日本では価格が高くても国産の食品のほうが安心だという消費者が大勢いるのと対照的だ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国産食品は安心して口に入れられないとして、近年の中国では輸入食品が大人気となっており、価格が高くても購入する消費者が大勢いるようだ。日本では価格が高くても国産の食品のほうが安心だという消費者が大勢いるのと対照的だ。

 中国メディアの和訊網はこのほど、日本人は食品の安全を重視するがゆえに価格が高い国産食品を購入する傾向があると説明している。

 記事はかつて農林漁業金融公庫(現在は日本政策金融公庫)が行った調査を紹介。20歳から60歳の年齢の日本人2000人を対象に調査を行ったところ、国産食品の価格が輸入食品より10%高いという条件でも、67.5%もの人が国産食品を購入すると回答、20%高いという条件であっても32.7%の人が国産食品を選ぶと回答した。

 このように日本人消費者が価格が高くても国産食品を選ぶのは「美味しいからというだけでなく、安心だから」という考えに基づいていると記事は指摘している。中国産食品の安全問題が頻発する近年においては、さらに多くの日本人消費者が国産を選びたいと考えているのではないだろうか。

 日本では食品の安全品質を確保するため、生産者の写真付きの商品が販売されていたり、QRコードを利用して商品の生産環境や使われた肥料なども確認できる。日本ではトレーサビリティという考え方も普及しているが、中国ではまったくと言ってよいほど普及していないシステムだ。

 記事は、日本政府が規定する食品の安全検査レベルが非常に厳格であり、多くの日本企業は食品の品質管理を高度なレベルで実施していると称賛。もし企業が品質管理を怠り、問題を起こすようであれば、その企業は日本社会での信頼を取り戻すのは極めて難しいと指摘した。

 こうした日本の品質管理水準の高さは、日本人が国産食品を購入する大きな動機付けを与えている。価格が高くても国産食品を選ぶ多くの日本人は、いわば「安心を買っている」と言えるだろう。同じように、多くの中国人が価格が高くても輸入食品を購入するのは、中国食品の安全性に対する不信感が大きな要因だ。

 中国ではこれまで食の安全を揺るがす問題が何度も発生しており、そのいずれも日本では到底考えられないものばかりだ。例えば、人体に有害なホルムアルデヒド系の薬品で漂白した春雨、薬品で着色し、鮮度を良く見せかけた肉類、さらには化学薬品で作ったニセ鶏卵など、本当に枚挙にいとまがない。これでは中国の消費者が国外の製品を買い求めるのも当然と言える。逆に言えば、日本産の食品にとっては大きなビジネスチャンスが中国に存在することになる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)