派遣スタッフが鬼クレーマーに!派遣会社の営業はツライよ
 昨年、派遣法が改正され、派遣社員にとってより良い世の中になったのでしょうか? でも、実は喘いでいるのは派遣労働者だけじゃなく派遣会社で働く営業もだったのです……。

◆派遣スタッフが1ケ月で「辞めたい!」と絶叫

 つい先日、派遣スタッフからの事実無根の苦情を受けたというのは某・派遣会社の営業Mさん。怒りに震えながらコトの顛末を打ち明けてくれました。

――ではMさん、コトの始まりは何だったんですか。

営業M「つい最近、就業開始したばかりのスタッフから1ヶ月も経たないうちに『体力に自信がない』だの『思ってたのと違う』『辞めたい』とメールしてきたんです。職場に不満を持つことはありますが契約期間というものがあるので、一方的に辞めると言われても困ってしまうんです。

 とりあえず状況を教えてほしいと彼女の都合の良い時間帯に電話をしたんですね。そしたら一方的に1時間近くまくしたて、挙げ句“もうムリです!”と絶叫。こちらの話は聞く耳持たずで……」

――それは疲れますね……。

営業M「はい。でもその時は契約を迫っても火に油なので『ではまた後日』と電話を切りました。そしたら翌日、苦情電話の担当窓口から社長と全社員と私宛に一斉に苦情メールの全文がCCで届いたんです。

 その、ヤメたいと言ってきた彼女からの苦情です。それでうちの会社は苦情電話が入ったら、本人への通達なしに翌日に社長と全社員に一括送信される仕組みなんです」

――Mさんは彼女に状況を聞いただけなんですよね?

営業M「はい。苦情メールには『Mという営業に不誠実な印象を感じた。契約期間中は働けと脅されたし、話し方も無神経。こんな悲しい思いにさせられたのは初めて。この人とは会いたくも話したくもない』と書かれていました。私はその人の話を頷いて聞いていただけだし、脅してなんていないのに無神経だ不快だと言いたい放題です」

――苦情電話の窓口からはMさんに事実確認もなく?

営業M「はい。企業に挨拶回りしている合間に昼飯をかっ込みながらメールを確認していたら事実無根の苦情メールが私とスタッフの実名入りで一斉送信されていたのです。食べてたチャーハンをふきました(笑)。

 苦情電話が入ると否応なく晒し者になりますね。同期から『苦情乙ww』だの『この忙しい時期にフザケンなw』だのとメールがバンバンきて、自分からの弁明の余地はなしです」

――ひどい。

営業M「しかも上司から40分の事情聴取を受け、『そういう人もいる』『理由は何であれスタッフから苦情が入ったのは事実』『我々はスタッフが働くことで収益を得てる』『そのスタッフが感じた苦情に謝罪せよ』『今回のことは“学びでありチャンス”と思え』と言われました。もう、悔しくて情けなくて。

 結局、僕らスタッフフォローは負の側面を背負わされる。あんな勝手な苦情に心にもない謝罪をさせられ自尊心がズタズタです」

◆謝罪メールを送るとき、悔しくて手が震えた

――スタッフに謝罪メールを送る時、どんな気持ちでした?

営業M「『この度は申し訳ございませんでした』という何でもないメールの送信ボタンをクリックする手が震えて。拒絶反応ですよ。でも会社として送る義務があるから歯を食いしばって送りました」

 Mさんが許せなかったのは、上司や同僚からの労りの言葉や励ましが一切なかったこと。どうにも悔しさが治まらないMさんは、その日から“2ちゃん”の復讐スレや“復讐&仕返し代行サイト”を見て憂さ晴らししているとか。Mさん、くれぐれもスレやサイトは見るだけで……!

<TEXT/女子SPA!編集部  PHOTO/Erik Reis>