26日、2006年に海外から初めてファストファッションブランドが中国に参入し、疲弊状態にあった中国国内アパレル小売市場にとってカンフル剤となった。しかし10年が経過し、このカンフル剤も「効き目が切れる」という事態を迎えている。資料写真。

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2016年4月26日、2006年に海外から初めてファストファッションブランドが中国に参入し、疲弊状態にあった中国国内アパレル小売市場にとってカンフル剤となった。しかし10年が経過し、このカンフル剤も「効き目が切れる」という事態を迎えている。北京晨報が伝えた。

アパレル業界で「成長神話」を打ち立てたユニクロが苦境に陥っている。アジア首位のアパレルブランド・ユニクロの親会社であるファーストリテイリングは今月7日、2016年上半期業績報告を発表した。これによると、グループの販売総額は前年同期比で6.5%増加したが、営業利益は33.8%減と大幅に落ち込んだ。

実は、ユニクロの苦境は、世界ファストファッション業界の縮図に過ぎない。ほぼすべてのファストファッションブランドが、「業績悪化」という泥沼に陥っている。

アパレル小売業世界第2位のH&Mが発表した2016年第1四半期財務報告によると、同社の純利益は25億5000万クローナ(約347億円)で、前年同期(35億1000万クローナ)に比べ30%減少した。米国カジュアルファッションの最大手GAPグループも例に漏れず、2015年第4四半期の純利益は2億1400万ドル(約237億円)、前年同期比33%減。そんなファストファッション陣営のなかでも、比較的好調だったのがZARA。ZARAの親会社であるInidtexグループが発表した2015年財務報告によると、純販売収入は前年同期比15.4%増の209億ユーロ(約2兆6000億円)、純利益は同15%増の28億8000万ユーロ(約3600億円)だった。

ファストファッションブランドから消費者が離れる主な原因となったのは、製品の品質問題だ。業界で成長を続けるZARAも、過去には品質問題でしばしばブラックリスト入りしていた。H&MやZARAなど多くのブランドは過去に何度も「品質安全」あるいは「繊維素材表記不合格」の問題でブラックリストに名前が挙がっている。消費者の一人は、「以前、ファストファッションブランドはデザインが優れていて、お買い得だと思っていた。しかし今はファストファッション製品の質はますます落ちて、1シーズン持たない服もある」と話した。

その上、値引き・在庫一掃が悪循環を引き起こし、ファストファッションブランドは、「底のない値引き」という代価を払わされようとしている。年間を通して値引きを続けているため、H&MやGAPは、消費者にとって、「いつでもどの店でも割引している」というイメージが定着し、ブランド力が急速に衰えているのだ。なかでもGAPは2014年、不名誉にもフォーブス誌の「あと10年で消滅するファッションブランド10社」に選ばれている。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)