【行ってみたい!東京近郊のアートスポット】第2回:東京都庭園美術館

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個性あふれる美術館・博物館、街中にあふれるパブリックアートなど、東京にはアートに身近に触れる機会がたくさん。それなのにまだ、アートって難しい、敷居が高いって思ってない? 美術館は展覧会に行くだけが魅力じゃなく、そこに行くだけで気分が上がるスポット。アートが分からなくても、とりあえず美術館に行ってみることからはじめてみてほしいという思いで、東京女子にオススメしたい美術館やアートスポットを紹介していく連載がスタート。

第2回は東京都庭園美術館をご紹介。◆緑に囲まれた都会のオアシス的美術館


目黒駅から歩いて行くと、突如自然豊かな場所が現れる。ここは、昭和8年(1933年)に建てられた旧朝香宮邸を都が引き継ぎ運営するミュージアム。竣工当時、ヨーロッパを席巻していた装飾様式「アール・デコ」をふんだんに取り入れた建物は、女子からすると、みているだけでうっとりしてしまうおもむき。建物自体が美術品であり、文化遺産とも言える歴史的建造物として国の重要文化財に指定されているというから驚いてしまう。美術館の敷地は国立自然教育園に隣接しているので、緑に囲まれていて落ち着いた雰囲気があるのも嬉しい。

正面玄関ガラスレリーフ扉はフランスのガラス工芸家ルネ・ラリックの作品。また床全面のモザイクは細かい天然石で制作されている。足元までじっくり観察してみて。

◆アール・デコ様式の貴重な重要文化財


本館(旧朝香宮邸)のなかでも最もアール・デコらしさが出ているのが、大客室と、写真の大食堂。南面に庭園を望んで大きく円形を描く張出し窓は、開放的な独特の空間になっている。来客時の会食用に使用された部屋ということで、ルネ・ラリックの照明器具《パイナップルとザクロ》やガラス扉等にくだものがモチーフとして使われ、ラジエーターカバーには魚貝のデザインも。

ほかにも、大広間や寝室、バスルームなど部屋によって全く別の雰囲気の違いを楽しめる。どこもかしこも細部までこだわりが垣間見え、装飾品の1つひとつに対してまで「美しい…」と思わず声を漏らしてしまいそうなほど。

◆隣接する新館にも注目


実は東京都庭園美術館は2014年に、大規模改修を経てリニューアルオープンをしている。さきほどまで紹介していた本館(旧朝香宮邸)改修に合わせて、隣接する新館も改築。新しくホワイトキューブの展示室が設けられている。歴史的建造物の本館は展覧会の制約も多く、どちらかと言えば館自体を楽しむ場だったのに対して、こちらは真っ白なギャラリー空間があり、純粋に展示作品を楽しめる。本館と新館は通路でつながっているので庭園を望みながら進もう。

◆休憩はミュージアムカフェ「カフェ ド パレ」へ


美術館内新館1階にあるカフェ「カフェ ド パレ」もぜひ立ち寄りたい。自然光が全面に差し込む開放的なガラス張り空間になっていて、屋内にも20席ほどの席が用意されている。いただける紅茶はパリ5つ星レストランや有名レストランなどで多数採用されているベッジュマン&バートン社の茶葉。コーヒーは、スペシャルコーヒー専門店の堀口珈琲のもの。さらに食器もアール・デコを意識していて、洋食器の老舗・ノリタケのデザインで高級感が漂ってくる。庭園の景色を眺めながらゆっくりお茶を楽しむなんてとても贅沢!

◆オリジナルグッズも買って帰りたい


帰り際にマストで立ち寄りたいのがミュージアムショップ。図録や展覧会の関連グッズ、アート系の書籍などが揃っているのはもちろん、さきほど紹介したカフェで使用されているノリタケとのコラボ食器やお菓子のギフトも。他にもオリジナルのマスキングテープやノートなどの文具はオフィスで使ったら目立ちそう。

最後に編集部がおすすめしたいのが、庭園美術館の公式アプリ。部屋を順路通りにまわりながらイヤホンで音声案内を聴けば、「旧朝香宮家とは?」「アール・デコ様式とは?」「細部にいたる各部屋の見どころ」などまるわかり。ぜひダウンロードしてから訪れてみて。