GW映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』はアクションに酔い、仲間割れの物語に大いに感情を揺さぶられる快作だ〜!【最新シネマ批評】

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[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画のなかから、おススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、GW最大の話題作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年4月29日公開)です。

『マイティ・ソー』『アイアンマン』など、人気のマーベルコミック映画。これらマーベルキャラがみんな登場するのが『アベンジャーズ』だと思っていたのですが、今回の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は、キャプテン・アメリカがメイン。

とはいえ、もはや『アベンジャーズ』級の豪華さでマーベル祭り感が強い作品。とにかくにぎやかで楽しいのです!

【物語】

人類の平和を守ってきたアベンジャーズだけれど、闘いのたびに人的物的被害も大きくなりつつありました。それに心を痛めていたのはアイアンマンこと、トニー(ロバート・ダウニーJr.)。彼はアベンジャーズの存続の危機を感じ、また世界平和を守る為に国際的な政府組織と手を繋ぐべきだと、管理下に置かれることに了解するのです。

しかし、キャプテン・アメリカことスティーブ(クリス・エバンス)は、トニーの決断に納得できません。あくまで自己責任で自身の判断で動くべきだとトニーと決裂。アベンジャーズの面々はトニー側、スティーブ側に分裂してしまうのです!

【アイアンマンVSキャプテン・アメリカのガチファイト!】

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は、キャプテン・アメリカの世界というより、アイアンマンVSキャプテン・アメリカ。

驚くべきは、いつも自分勝手な行動が目に余るアイアンマンが、政府組織の管理下に置かれることにOKしたことでしょうか。イメージとしては逆だったので、トニーもずいぶん丸くなったものだと驚きましたよ。

トニーの考えも、スティーブの主張も、それぞれ一理ありますが、でもやっぱり超人的な力を持ったヒーローが政府組織の管理下って……。違和感があったので、記者はキャプテン・アメリカことスティーブに一票。

が、しかし! 後半、トニーの過去の悲劇が明らかになり、「そりゃないでしょ」という展開に。そこで記者はトニーに同情票を投じる気持ちに……。つまり本作は、観客がとても感情を揺さぶられる物語なのですよ。

【アントマンとスパイダーマンが仲間入り!】

アイアンマンとキャプテン・アメリカがメインの映画とはいえ、アベンジャーズの面々も大活躍しています。ホーク・アイ(ジェレミー・レナー)、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)、スカーレット・ウイッチ(エリザベス・オルセン)などが登場します。(マイティ・ソーとハルクは欠席です。)

何より楽しいのは、新たにアントマン(ポール・ラッド)とスパイダーマン(トム・ホランド)が登場したこと。二人とも素晴らしいアクションを披露しながらも、この映画のコメディリリーフとして、しっかり笑いを提供。けっこう物語がシリアスだったりするので、二人の明るさは貴重です。

【ルッソ兄弟監督がいい仕事しました!】

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の演出はアンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソのルッソ兄弟。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』に続く登板で、多数のヒーローとヒロインたちに見せ場を与えて、物語をエキサイティングに回していく手腕を発揮。全米での批評も絶賛レビューが続いており、ルッソ兄弟の評価はうなぎ昇りです。

彼らは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(仮)』のPART1&2の監督にも決定しています。『アベンジャーズ』の新作にはソーもハルクも参戦するでしょうから「もう、どんだけ面白くなるんだろう」と、今からワクワクしますね。

アベンジャーズ同士のバトルゆえに力は対等。どっちが勝利するか予測できず、また「お願いだから傷つけあわないで!」とも思ってしまいます。これまでアベンジャーズを見ていて生まれなかった気持ちが湧きあがるのが『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の魅力。ぜひ楽しんでくださいね!

執筆=斎藤 香(C)Pouch

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
(2016年4月29日より、TOHOシネマズスカラ座ほか全国ロードショー)
監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
出演:クリス・エバンス、ロバート・ダウニー・Jr.、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、アンソニー・マッキー、ドン・チードル、ジェレミー・レナー、チャドウィック・ボーズマン、ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、ポール・ラッド、トム・ホランドほか
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