「鏡に映ったヘンなもの」蒐集家

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雑貨から恋人まで、ありとあらゆるものが出品される米国発のクラシファイドコミュニティサイト、Craigslist。ここに出品された鏡の写真だけを集めたエリック・オグランダーのSNSが話題となっている。今年写真集にもなった彼のコレクションの人気の秘密は、「無意識から生まれる美」にある。

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2/18PHOTOGRAPH COURTESY OF ERIC OGLANDER

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Craigslistでは、ありとあらゆるものが売られている。なんでもいい、物の名前をひとつ挙げてみてほしい。いまこの瞬間も、少なくとも1つくらいはそれが売りに出されているはずだ。

エリック・オグランダーが特に興味をもっているのは、Craigslistで売られている鏡である。いや、正確には鏡ではない。鏡に映った、ときに美しく、ときに奇妙な何かである。

Craglistを長い間使っていると、奇妙なものを目にすることがある。例えば、寝具を出品するときに、5匹の猫が乗っかったベッドの写真を使用している女性などだ。

オグランダーが鏡に興味をもつようになったのは、2013年の終わりごろのことだ。Craigslistで、丸い防犯ミラーに幽霊のような男が2人映っているのを見つけたのがきっかけだった。興味を惹かれた彼は、ほかにもユニークなものが映っている鏡がないか、Craigslistの写真を調べ始めた。以来彼は、そのような写真を3,000枚以上を集め、普段はそれを「Instagram」や「Tumblr」に投稿している。

彼が鏡に惹かれる理由は、鏡の反射が撮影を行う人にとっての課題だからだ。

「人は常に鏡の反射を避けようとします」と彼は言う。「鏡を外にもち出して、空や森を鏡に映すのは、家の中の様子が写真に写りこんでしまうのが嫌だからです」

投稿者本人が写真を投稿したときにはきづいていなかったものや、考えていなかったものを見るのは楽しい。義足の男、鏡に映った自分の姿に心を奪われている犬、白いシーツをかぶった不気味な人。すべての画像が奇妙なわけではない。ときにそれは美しく、澄んだ青い空やのどかな農場を映し出している。投稿に書かれている情報は、ほとんどの場合価格のみ。そして背景はたいてい、意図的に撮影されたものではない。

「わたしは、写真のなかに垣間見える注意不足に惹かれるのです」とオグランダーは言う。「わたしが知る限り、こういう写真を撮影する人たちは、美しい写真を撮ろうとはまったく考えていません。でも彼らの知らないうちに、写真がとても印象的なものになっているのです」

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オグランダーにとってはいまだ信じ難いことであるが、彼の「Craigslist Mirrors」はすぐさま拡散され、話題となった。もうすぐ写真集も出版される予定だ。[編註:2016年4月19日に販売が開始された。]

鼻で笑う人もいるかもしれないが、このプロジェクトにはそのシンプルさゆえの楽しさがある。「写真がとらえた、無意識の美には驚かされます。本当に、ただそれだけです」と彼は言う。

「こういった写真についてや、なぜわたしがこのような写真を探しているのかについて、何かすごいセオリーをもっているわけではありません。でもこのような写真は特別だと思います。もしそのよさをわかってもらえたら、うれしいです。わからないなら、あなたの趣味には合わないということですね」