日本代表選手にもEURO視聴命令?ハリル「サッカー人なら義務」

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 6月にフランスで開幕するEURO2016の全51試合を生中継するWOWOWが28日、都内で制作発表会見を行い、EURO2016 WOWOWアンバサダーに就任した日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が出席し、大会の展望を語った。

「今年は特に最高のEUROになると思う。欧州を代表する強豪国はほとんどすべて出場する。そこから欧州の最新のトレンドが読めるだろうし、日本のサッカーがどう進んだらいいかのヒントもあるだろう」

 日本時間では深夜の試合となるが、「サッカーファンに限らず、サッカー関係者なら夜中に起きて、この大会を見ないといけない。サッカー人なら義務だと思う」と指摘。日本代表選手もEUROを見るべきかという質問には「サッカー好きならEUROを見ないわけがない。世界最高のサッカーが行われているのだから、あえて私から言う必要もない。自ら見てほしい」と、暗に“視聴命令”を出した。

「どこかの代表の戦術を真似するということはないが、フランスの今のサッカーがどうなっているか、スペインはどうかというのは、(日本の)敵になったときの対策として見ている」。9月にはW杯アジア最終予選が始まるが、予選を突破すれば18年のロシアW杯では当然、欧州の強豪国と対戦する可能性もある。「必ずこのEUROに次の日本の相手が待っている。指導者として、最先端の戦術、技術は参考になる」と、日本代表監督としてEUROアンバサダーを務める意義を語った。

「日本のチームが戦っているACLの試合をすべて見たが、日本のチームは少しレベルが落ちているのかなと心配している」。ACLでは昨季Jリーグチャンピオンシップ決勝を争った広島とG大阪がグループリーグで敗退。アジアの舞台で苦戦が続いている。そのうえでヒントとなるのがEUROであり、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)だ。

 前日27日に行われた欧州CL準決勝第1戦のアトレティコ・マドリー対バイエルン(1-0)の試合もこれから映像で見るというハリルホジッチ監督。準々決勝第2戦でバルセロナに2-0の完封勝利をおさめ、今度はバイエルンの攻撃もシャットアウトしたアトレティコの堅守について「バルセロナもバイエルンも点を取れなかったことは驚きだ。世界最高の攻撃を展開している2チームが点を取っていない。相手の守備システムを見てみたい。アトレティコのブロックのポジショニング、ゾーンプレスのかけ方には興味がある」と、欧州CLやEUROといった世界トップレベルのサッカーから学ぶべきことがあるはずだと力説した。

(取材・文 西山紘平)


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