女性が生き方や考え方をアップデートし、つよくしなやかな自分を目指すのに役立つ本を月に1冊紹介します。

モデルがどの瞬間も美しい理由

(あえて言いますが)私自身「モデルになりたい」と思ったことは、生まれてこのかた一度もありません。バランスが良いとは言えない体型ですし脚も短いし、顔も大きい。そんな自分の体とは29年間付き合ってきて、現実を理解しているつもり。それでも書店で目に入ってきた衝撃的なタイトルの本。
それは、モデルスクール「sen-se」を主宰する豊川月乃さんの『あっ、モデルかな? と思ったら私だった』(ダイヤモンド社)でした。帯の裏には「モデルはなぜ、どこから見られても美しいのか」とあり、気になって手にとってしまいました。
モデルにはならなくても(なれなくても)、きれいになるためのヒントを手に入れたい……。5月に30歳という節目の年齢を迎えることもあり、体のつくり方やケアの仕方に関する情報を集めているところでした。帰宅後、さっそく本書を開きます。

かんちがいのパワーは絶大!

まず、Chapter0で目からうろこだったのが、「カリスマ性はかんちがいから始まる」との項。活躍中のモデルを冷静にかつ客観的に見ると、超美人でスタイル抜群の人ばかりが売れているわけではない、と豊川さんは指摘します。
ここで名前は出しませんが、二児の母で雑誌の表紙を飾ったり、下着・アパレルブランドのカタログに出たりしている超売れっ子のモデルも一般人と比べると当然スタイルは良いですが、背が高いとは言えません。
「顔やスタイルが恵まれている」とはいえなくても、なぜ彼女たちは「特別に美しい人」として輝いているのか。その答えは「かんちがい上手」にある、と豊川さんは言い切ります。かんちがいが効果的に働いた結果、自信を持って振る舞えるようになると、それが現実になっていくというのです。
成功哲学の祖ともいわれるナポレオン・ヒル氏のベストセラー本『思考は現実化する』の通りともいえるでしょう。かんちがいがうまくなると自分の見せ方もうまくなり、どんどん美しくなっていく。その効果は頭に入れておきたいもの。

重たくゴージャスなネックレスを身につけて

Chapter1では、美しい立ち方を中心とした体のつくり方が紹介されています。中でもとくに目を見はったのは「ネックレスはゴージャスなダンベル」の項。豊川さんはネックレスをつけるなら、重たく感じるビジュー多めの大きなものを、とすすめています。
なぜ大きなものを? と疑問に思う方がいるかもしれません。その理由は背中にある僧帽筋(首や肩を後ろに引くときに使う筋肉)をきたえるダンベル代わりにするため、とのこと。
なんとなく「重たそう」「肩が疲れそう」と感じるかもしれませんが、それこそが姿勢が悪い可能性あり、と豊川さん。頭や首が前に出た姿勢をしていると、僧帽筋が鍛えられないのに加え、それは体が弱ったりゆがんだりしている証拠なのだとか。
頭を背骨の上に乗せてデコルテを開いた状態が正しい姿勢。ゴージャスなネックレスをつけていると、姿勢もピンと伸ばそうと意識できるといいます。簡単にできることなので、まずは重たいネックレスを入手してみては。

写真撮影時はレンズのすぐ横を見る

Chapter3では上品で優雅な振る舞い方が紹介されています。少しずつとり入れてみると上質な女性になった気分に! とくに初めて知って驚いたのが「美人に見せるのは『目線のちょい外し』」という項です。
写真にうつるとき、レンズを見つめる人は少なくないはず。むしろそれがあたりまえでは!? と思う人も多いと思います。でも、ブログやSNSなどにあげたオフショットで美しくうつっているモデルは、目線を少し外して「自然体なきれいさ」を醸し出しているのだとか。
「目線を微妙に外すことで黒目の部分が多く見える」といううれしい効果があるようです。見るべきはカメラのレンズのすぐ横! たったそれだけでひとりだけ美人にうつるとは、なんとも素敵な情報でしょう。ただし、思いきり目線を外すとひとりだけおかしく見えるのでご注意を。
そのほかにもファッションや言葉遣い、日頃の習慣など、美へのヒントがもりだくさんです。さすがモデルかつモデル指導者の書! きれいをアップデートしたい女性にぴったりです。