非常食におすすめな商品の選び方&正しい保存法は? 【基礎知識】

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いつ、どんなことになるかわからない災害。起こってほしくはないけれども、起こった時の備えをしておくことも必要ですよね。

【リサーチ】ママに質問、「非常食」と「非常用持ち出し袋」ちゃんと用意してる?

災害が起きた時、身の安全を守るのはもちろんですが、生きるための重要なことの1つとして“食”も大切です。

当たり前にある水や食事がない、調理するものさえない非常のときのために、事前に最低限用意した方がよいもの、ちょっとした工夫でできる調理の仕方を紹介します。

何をどのくらい? 常備しておきたい非常食

“備えあれば憂いなし”というように、用意分が多ければ多いほど安心ですが、保管や管理も大変ですし、持ち出すのも難しいですよね。ですので、まずは3日間×家族分の食料を最低限常備したいもの。

なぜ3日間なのかというと、ライフラインが繋がるまでにはおおよそ3日間ほどかかるため。もちろん、大災害のときを想定すれば、7日間分用意しておいたほうがよいと言われています。

特にライフラインが繋がらないときは、水道もガスも使えないので、水や火を使わなくてもそのまま食べられるもの、冷蔵庫のような衛生的に保管できる場所がないので食べきりタイプのもの、また非常時は過度なストレスで体力を消耗するので、栄養価の高いものを用意しておくと安心です。

そして、命を左右させる『水』。

人間が必要とする人1日の水分量は、約1.5L。食べ物がなくても水があれば2週間ほどは命を守れるとされています。そして、水は飲料以外にも、衛生を保つために、食器やトイレ、体などの洗浄のために使います。そのため、1人3Lの水を用意しておきたいですね。

また、癒しのための甘いものや好物も入れておくと、災害によるストレス緩和になりますし、お子さんを落ち着かせることもできます。

便利でおいしい! 進化した非常食

数年前は非常食というと“カンパン”や“缶詰”くらいでしたが、現在は様々な食品があります。ほとんどの非常食の賞味期限は3〜5年もあり、長いものでは10年というものもあります。

3日分の食料としては、開封すればすぐに食べられるパンや缶詰、ドライフルーツが活用できます。温かいものがあると気持ちも落ち着くので、発熱剤入りの食品もオススメです。

ラーメンやパスタ、リゾット、お餅など様々な非常食が市販されていて、どれも水やお湯を加えるだけでできる手軽なもの。水や加熱道具が使えるときには、食べられるので、是非これらを用意しておきたいですね。

日常品でも大丈夫! 非常食に活用できるもの

わざわざ非常食を用意するのは面倒・・・という人には、日常品も活用できます。

<缶詰>

多くの缶詰の賞味期限は3年で保存食となります。魚や肉の水煮や味付けされたものやベビーフードも数多くあります。特にサバ缶は腹持ちも良く、栄養価も高いのでオススメです。

また、果物の缶詰は糖分も多く良いエネルギー源になり、シロップの甘さがストレス軽減に役立ちます。

<レトルト食品>

多くのレトルト食品の賞味期限は半年〜1年。レンジで温めるものが通常ですが、冷たくても美味しいものがたくさん。主食のご飯、主菜のおかずがあれば、通常の食事と同じになります。子供が大好きなレトルトカレーを用意しておくのもいいですね。

<カップ麺>

軽くてお湯があればすぐできるカップ麺。缶詰やレトルト食品よりも賞味期限は8ヶ月と短いものの、お湯を入れるだけなので、非常食として活用できます。何より軽いので、持ち運びが楽なのも嬉しいですよね。

このように、日頃から食べているもののほうが、ストレスなく食べられるメリットもあります。特に水分の多い食品より少ないものの方が傷みにくいので、ソフトキャンディーよりは固形の飴、カリカリ梅より干し梅、などできるだけドライなものをストックするといいですね。

置きっぱなしNG! 非常食の正しいストック法

非常用といえども、やはり賞味期限があるもの。用意したのにいざという時に、食べられなければ意味がないですよね。

非常時に困らないために“ローリングストック”法をいう保存が推奨されています。

方法は簡単で、日常的に非常食を食べて、食べたら買い足すという行為を繰り返し、常に家庭に新しい非常食を保存する方法。

例えば、4日分(1日3食として計12食)の保存をし、1ヶ月に1食、保存用の食事食べて、食べた分を新しく購入すれば、1年の間で全ての食事が新しいものに入れ替わります。

この方法であれば、賞味期限が3年、5年と長いものでなくても大丈夫ですし、非常時でも食べ慣れているものが食べられるのでオススメです。水も通常賞味期限は1年ほどなので、入れ替えを忘れずに!

衛生面を考えた、食事のための便利アイテム

日常と違って調理器具もなく、衛生面も心配ですよね。そのために準備しておきたいのが“ラップ”と“ビニール袋”。

これらは平らな台の上におけば食事をのせられるし、お皿の上にひけば、お皿を洗わなくて済むので水の節約にもなります。また、棒状のものに巻けば、お箸としても使えますし、残り物を包むこともできます。

さらにビニール袋は液体を入れられるので、給水所から水を運ぶことができたり、汁物を食べる器にもなったります。また、ビニールの中で混ぜ合わせる調理もすることができ、大活躍。

いかがでしたか。今回は非常時に使える食の知識をお伝えいたしました。いつどこで、何が起こるかわからない災害。

特に大人がしっかりしないと、子供はパニックになってしまいます。そうならないためにも、是非日頃から備えを万全にしておきたいですね。