その節約はキケンです!家計簿は本当に必要?
 こんにちは。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢です。

 テレビや雑誌では、たくさんの節約術が紹介されています。私自身も、すぐに試せる節約法をメディアでご紹介することは多いです。しかし、それらの節約方法は本当に「私にとっての正解」と言えるでしょうか。

 そうした疑問を解消するために新刊「その節約はキケンです〜お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか〜」を上梓しました。

◆家計簿はつけるだけで満足してしまうキケンも

 以前のコラムでも、家計簿をつけなくてもお金は貯まるというお話をさせていただきました。

 家計簿は記録そのものが大変なので、記帳することで満足をしてしまうキケンがあります。ところが家計簿を記録するだけでは貯金残高は増えません。そのため、記録の継続が苦手であれば、節約に直結する行動から手をつけても良いのではないかと考えています。

 実際に、貯蓄上手な人を見ていると2パターンの人がいます。

 1つ目は家計簿を記録して、問題点を見つけ改善していく人です。しかし、これは実は上級者のテクニックです。記帳が継続でき、振り返って分析する時間もとれ、改善策の実行までするというのはハードルが高く感じることも多いでしょう。

 意外と少なくないのが2つ目のパターンの、できる節約方法をコツコツ積み重ねている貯蓄上手さんです。自分が必要だと思えないものは買わず、しっかりと貯蓄ができているのに、実は家計簿はつけていない、と話す人は多いです。ちなみに、私も前年比600%の貯蓄をしたことがありますが、その当時、家計簿はつけていませんでした。

◆レコーディングダイエットのような効果も

 一方で、貯金が苦手だった人が家計簿をつけるだけでお金のことを意識できるようになり、貯金が増えたという事例も、もちろん目にすることがあります。

 ダイエットでもレコーディングダイエットという、食べたものを記録するだけでカロリーを意識するようになり痩せられるという手法があります。貯蓄における家計簿も、同様の効果が出ているケースと言えるでしょう。

 しかし、世間に溢れるダイエット法で減量に成功する人もいれば、リバウンドしてしまう人もいることを考えれば、貯蓄術・節約術もすべての方法が「自分に合う」とは限りません。

 長財布を使った方が良い、宝くじは買ってはいけない…本当にそうでしょうか。自分にとってちょうど良いお金との付き合い方を見つけるためにも、勧められている節約のセオリーを、少し疑ってみても良いかも知れません。

 次回以降、家計簿以外の「キケンな節約」についても考えていこうと思います。

<TEXT/風呂内亜矢>
【風呂内 亜矢(ふろうち・あや)】
ファイナンシャルプランナー。CFP認定者、宅地建物取引士。1978年生まれ。岡山出身。IT企業に勤めていた26歳のとき、貯金80万円で自宅用としてマンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、あわててお金の勉強と貯金を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し、賃料収入を得ている。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。著書に『その節約はキケンです〜お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか〜』(祥伝社)等がある。
公式サイト:http://www.furouchi.com/
公式ツイッター:@furouchiaya