中国が破格の条件を提案して受注したインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画だが、中国共産党機関紙・人民日報系の環球網はこのほど、同計画のためにインドネシアに滞在していた中国人作業員がこのほど、空軍基地に侵入したとして逮捕されたと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国が破格の条件を提案して受注したインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画だが、中国共産党機関紙・人民日報系の環球網はこのほど、同計画のためにインドネシアに滞在していた中国人作業員がこのほど、空軍基地に侵入したとして逮捕されたと伝えた。

 記事は、インドネシアメディアや日本メディアの報道を引用したうえで、インドネシア空軍が許可を得ずに空軍基地に侵入した7人の外国人を逮捕したと伝え、うち5人は高速鉄道計画にかかわる中国人作業員だったと紹介。インドネシア側は5人の中国人を含め、基地に侵入した外国人は「スパイ活動を行っていたのではないか」と疑っていると報じた。

 続けて、外国人が侵入した空軍基地の指揮官がメディアに対し、「基地に侵入した外国人は大使館が発行した証明書等を一切携帯していなかった」と述べたことを紹介。さらに、逮捕された中国人らは高速鉄道建設の下請け会社の作業員であり、インドネシア側の調査に対し、「建設に向けた調査のためだった」と述べていることを伝えた。

 中国人作業員がインドネシアの空軍基地に侵入し、逮捕されたとの報道に対し、環球網には中国人ネットユーザーからもコメントが寄せられた。環球網はもともと愛国論調の強いメディアだけあって、その読者も愛国心が強いと見られ、「インドネシアの空軍基地なんて中国人が見るべきものがあるわけない」、「中国が盗み取りたいものがインドネシアにあると思うのか?」など、インドネシアを完全に見下したようなコメントが見られた。

 中国人作業員がスパイだったかどうかは現時点で不明だが、インドネシア側を不要に警戒させ、中国に対する不信感を強める結果となったことは間違いない。相手国への配慮や尊重が足りない中国側の態度が明確に示された事件だと言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)