今なお地震活動が続いている熊本地震。避難生活を強いられている被災者は心身ともにストレスを抱えているが、非常時にも冷静さを保ち、礼儀正しいと海外で称賛されている。

 中国メディアの網易はこのほど、「地震発生後の被災者の秩序正しさに驚愕した」と伝え、その秩序をもたらしている要因の1つとして「学校教育」に着目し、日本の小学校教育について伝える記事を掲載した。

 記事は、日本人は「個人は集団から離れられず、集団は個人を守る」と固く信じていると紹介。「みんなと同じ」であることで、統一された集団のなかで生きていると分析し、同時に「人に迷惑をかけない」という共通の意識があることも、非常時での秩序正しさを保つ助けになっているとした。

 そして、このような集団教育は小学校から始まると主張。例えば、日本で学校に通っている小学5年生の弟がいるという筆者は、集団登校で下級生とともに登校するため、学校の近くに住んでいるにも関わらず300メートルも迂回して登校すると紹介。こうした集団生活は上級生に責任感を持たせ、下級生は協調性を学ぶ機会になっているようだ。

 また筆者は、集団でバスに乗る小学生を観察した際、班長が口に指を当てる動作をするだけで皆が静かになり、バスでも年長者や体の不自由な乗客のために最初から席に座らない様子を紹介した。こうした集団行動は中国ではまず見られない光景だ。中国には日本のような集団での登下校はないため、助け合いやルールを守る大切さ、他人に迷惑をかけないために遅刻しないことなど、日本では小学校で自然と身につくはずのことを学び損ねている。

 小学生の時からこうしたことを学び、生活の一部になっているからこそ、日本人は非常事態でも秩序正しい行動ができるのかも知れない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)