日本のアニメに対する中国人ファンの思い入れというのは、日本人が想像しているよりもずっと深く、切実なものなのかもしれない。特に、宮崎駿監督率いるスタジオジブリの名作に対しては、「少年時代の夢や憧れそのもの」などといった表現がしばしば見られ、その思い入れは強そうだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本のアニメに対する中国人ファンの思い入れというのは、日本人が想像しているよりもずっと深く、切実なものなのかもしれない。特に、宮崎駿監督が手がけたスタジオジブリの名作に対しては、「少年時代の夢や憧れそのもの」などといった表現がしばしば見られ、その思い入れは強そうだ。

 中国メディア・界面は26日、代表的なジブリ作品の1つである「天空の城ラピュタ」について、日本に存在するリアルな「天空の城」とその絶景にを紹介する記事を掲載した。記事は冒頭、「自分の夢や理念といったものは、小さいころにすでに『天空の城ラピュタ』という日本のアニメに託されていたと認めざるを得ない」としている。もっとも、オーバーな表現を好む中国人の文章ではあるが、全くもって虚構ということでもないだろう。

 記事はそのうえで、小さなころ「自分は平凡ながらも善良で、勇気や潜在能力を秘めていたと信じて」いたとし、「ラピュタ」のようなストーリーがリアルに自分の世界に降臨することに期待してきたと告白。「われわれは一生、ラピュタのような、心の住処を探しているかもしれない」としている。

 そして「実は日本には、こんな『天空の城』があるのだ」として、兵庫県朝来市にある竹田城を紹介した。正確に言えば竹田城址である。記事は、標高300メートル超の山頂に位置した竹田城が15世紀中期に築城され、その後主人が何度となく入れ替わるという運命をたどった末廃城となり、現在では石垣だけが残っている状態だと説明した。

 さらに、秋の明け方ごろには山の周囲に朝霧が立ち込め、そこに朝日が差し込む「まるで仙境のような天空の城の美形が形成されるのである」と解説した。また、この「天空の城」が有名になり、観光客が増えることで城址にダメージが加わるのを懸念した現地行政が、保護のために300円の入場料を取るようになったことも併せて紹介している。

 見ごろは秋、と説明していることから、10月1日からの国慶節連休で日本を訪れる中国人観光客、特に日本アニメ好きな観光客にとっては外せない観光地として脚光を浴びるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)