スタートアップを失敗に導く「リーダーのあり方」2タイプ

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シリコンバレーで”失敗”が続いている。ある調査によれば、スタートアップ1,000社のうち、高収益をあげる企業に成長するのはわずか12社だけ。スタートアップの価値が先細りになっているという調査結果もある。一方で、企業価値が10億ドル(約1,111億円)以上のスタートアップである”ユニコーン企業”は、今やさほど珍しくはない。

だが、きわめて高い企業価値を維持しながらも、あまりに多くのユニコーンが実際には収益を生み出していない。その理由の一部は、リーダーシップのあり方にある。スタートアップにおいては、リーダーのあり方がその成功を左右するのだ。ではなぜ、これほど多くのリーダーたちが機能していないのだろうか。

ショッキングなことに、収益を気にしていないからだ。ユニコーン企業の多くのリーダーたちは、収益を上げて事業を成長させることを重視していない。技術系スタートアップとして彼らが目指すのは、次の資金調達にこぎつけること、あるいはグーグルなどの大企業に注目されて数十億ドルで企業を売却することだ。

または、当初はやる気があったものの、投資家を満足させるために高い企業価値を維持し続けなければならず、身動きがとれないのかもしれない。

理由は何にせよ、彼らはビジネスの基礎である「収入源を構築する」ことに興味がない。事業の成長を目指していないのだから、長い目で見れば既に失敗は決まっているのだ。

付け加えると、ユニコーンの起業家たちのリーダーシップは、企業のゴールと彼らの成功可能性を見る大きな手がかりになる。ユニコーンを評価する際に考慮に入れるべきリーダーシップのスタイルはの次の2つとなる。

その1 先導型のリーダー

このタイプの人物は、自分がリーダーであるという自覚がきわめて強く、すべての人に自分の思い描く”向上”を遂げて欲しいと考えている。そのために自らもに1日18時間働き、ハードルを上げ続けるようなタイプだ。

一見、企業にとっては素晴らしいリーダーだ。だがこのタイプはスタッフを閉口させる傾向にあるし、周りが自分の掲げる高い基準を満たさないと苛立ちや失望を覚える。そのためすぐに両者の関係が悪化しかねない。こうした姿勢は従業員の間に混乱を招きやすく、企業の調和にとっても良くない。

その2 高圧的なリーダー

ユニコーン企業になることの副作用のひとつが、増長や思い上がりだ。10億ドルを超える価値の企業を経営することは、確かにすごい。

よって、高圧的なリーダーは自分に誇りを持ち、自分が一番”分かっている”と感じている。それが頭でっかちなアプローチを招く。下から新しいアイデアが出てくるかもしれないのに、下の者は自分に従っていればいいのだと、聞く耳を持たずに潰してしまうのだ。

すると革新のペースが落ち、終わりを迎えてしまうまで長くはかからない。リーダーのアイデアは尽き、従業員はアイデアが浮かんでもそれを報告しなくなるからだ。

結論として、ユニコーン企業のリーダーにとって重要なのは”集中して取り組むこと”だ。彼らは投資家やフェイスブックの反応ばかりを気にして、本当に大切なことー自社製品を成功させることーに集中していないのだ。さらに彼らは、自分の企業がユニコーンであること、そして企業価値がばかばかしいほど高いことで傲慢になっている。

とはいえ、これを変えることは可能だ。自分のリーダーとしてのスタイルが、ほかの人々にどう受け止められるかをよく検証するのだ。その結果として得られる発見は、気分のいいものではないかもしれない。だがそこから、何を変えるべきかが見えるだろう。