米軍「ISに対するハッキング攻撃」を計画:NYT報道

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米国家安全保障局(NSA)だけでなく、米軍のサイバー軍も、ISに対するハッキング攻撃を開始したと報道されている。指導者を装ってその指令を改変したり、電子振替を妨害したりする作戦だという。

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IS(イスラム国)のテロリストに対する軍事行動が新たな段階に入ったようだ。『New York Times』紙は4月24日付けの記事で、ISのコンピューターとネットワークに対するハッキング攻撃を、米軍が初めて米国サイバー軍に命じたと報じた。

国防総省の諜報機関である米国家安全保障局(NSA)は以前からISメンバーを標的にしてきたが、軍側の同局に相当する米国サイバー軍はISに対して実質的な攻撃を行っていなかった。今回の新しい作戦は、イランやほかの国を標的にしてきたこの種の内密な軍のハッキング活動を対ISの戦いに活用したいというオバマ大統領の希望を反映している。

以下は、NYT記事からの引用だ。

この作戦に関する政府による公開の議論は極めて少ないが、当局者らによれば、ISの指導者たちを混乱させることが期待されている。ISの指導者たちは、洗練されたハッキングの取り組みによって自軍の情報が操作されていることに気付き始めているという。ISがリクルートしようとしている者たちも、ISと行う連絡を、セキュリティを懸念して思いとどまるかもしれない。(略)今月、ロバート・O・ワーク国防副長官は「われわれはサイバー爆弾を落としつつある」と述べた。「これまでには行ってきていないものだ」

作戦ではまず、指導者らのネット上での行動を知るため、過激派のネットワークにいくつかの「インプラント」をインストールした。サイバー軍のメンバーは、指導者を装ってその指令を改変したりする計画だ。IS側の兵士たちを、米国のドローンや現地の地上軍からの攻撃に対してより無防備な地域に向かわせることを目指している。

当局者によると、別の作戦では、電子振替を妨害して決済の相手を取り違えさせる攻撃を米軍のハッカーたちが用いる可能性もあるという。

今回こうした作戦が公開された理由のひとつとして、報道によってコミュニケーションプラットフォームにおけるISメンバーの信用が損なわれ、新たな活動に混乱や躊躇がもたらされるという軍当局者らの期待が挙げられる。