今のうちから知っておくべき!マンション&戸建て購入でもらえるお金

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もし叶うのなら、いつかは欲しい夢のマイホーム! シングル女子も結婚している女子も、将来のために、マンションや戸建ての購入のことを考えたことがあるという人は少なくないはず。

「今すぐ、購入を考えていなかったとしても、将来、マンションや戸建てが欲しいと思っているのなら、今のうちから、住宅に関する制度を知っておくほうがいいでしょう」そんなアドバイスをくれたのは、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さん。

マンションや戸建てなどの住宅は一生のうちでも、かなり大きな買い物。

「家は、金額が高額のため、キャッシュで買う人より、ローンを組んで購入する人が多いはず。そして、ローンと利子を毎月少しずつ返済していくことになると思いますが、そのときに知っておきたい制度が“住宅借入金等特別控除”です」(同)

この制度を利用することで、10年で最大400万円(平成31年6月までの取得の場合)控除されるというから驚き。居住用であれば、新築の住宅だけでなく、中古物件購入でも適用されるそう。

気になる主な条件は次のとおり。
◎住宅の床面積が以上50m2あること
◎賃貸として貸し出しをせず、購入者が住むこと
◎購入から6カ月以内にそこで暮らしはじめること など

「購入者の1年の合計所得金額が3000万円を超える場合などは、控除を受けることができません」(同)

この控除を受けるためには、住宅購入をした最初の年に、住民票の写し、残高証明書、登記事項証明書などの必要書類を集め、税務署に確定申告書を提出する必要がある。でも、それが受理されれば、残りの9年間は必要書類が送られてくるので、記入して会社に提出(年末調整)するだけでOKなのだそう。

また、マンションや戸建ての購入だけでなく、賃貸物件の引っ越しのとき、助成金が出る市町村もある。

「資格要件や募集数には限りがありますが、家賃月々2万円、さらに引っ越し代として20万円ほどの助成が出る地域もあります。東京都では、新宿区、北区、豊島区などで行っています。引っ越しを考えているのなら、調べてみましょう」(同)

知らないと損してしまう、住宅借入金等特別控除制度やそのほかの助成金のこと。いざというときに思い出せるように、頭の片隅に置いておいて。

風呂内亜矢
ファイナンシャルプランナー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。CFP(R)認定者。宅地建物取引士。住宅ローンアドバイザー。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を発信している。著書に『貯金80万円、独身の私にもできた! 自宅マンションを買って「お金の不安」に備える方法』(日本実業出版社)、共同監修で『知っている人は得をする 届出ひとつでお金がもらえる本』(宝島社)ほか。4月末には新著『その節約はキケンです』(祥伝社)が発売予定!