前田健さんが急死した「心不全」とは一体何が原因なのか?その予防法10個

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松浦亜弥さんのモノマネで知られるお笑いタレントの前田健さんが、心不全で亡くなったという大変痛ましいニュースが入ってきました。

驚いた人も少なくなかったと思いますが、この心不全とはどういった病気なのでしょうか? 前田健さんのように路上で突然倒れて病院に運び込まれる、ちょっと人ごとではない気がします……。

そこで今回は、国立心肺血液研究所(米国)の情報や女性の医学事典『ウィメンズ・メディカ』などを参考に、心不全の原因や症状、治療法や予防策を紹介します。

ご主人の健康が心配だという方も、ぜひともチェックしてみてください。

 

■1:そもそも心不全とは?

そもそも心不全とは、どのような病気なのでしょうか?

心臓の働きが弱くなり、必要な量の血液を全身に送り出せなくなった状態を、心不全といいます。別名では“うっ血性心不全”。まさに血の流れが滞ってしまう=うっ血してしまう病気なのですね。

また、心不全が急に現れたのか、それとも慢性的な原因で出てきたのかによって、急性心不全・慢性心不全という分類もされています。

誤解をしてしまいがちですが、必ずしも“心不全=心臓が止まる”ではないのだとか。徐々に、あるいは急に心臓の筋肉や弁の働きが弱くなって、トラブルが出た“状態”を心不全と呼ぶのだと言います。

仮に心臓が止まって亡くなってしまったとします。心臓が働かなくなった状態(心不全)を引き起こした“別の病気やケガ”が考えられる場合は、その原因を“原死因”として死亡診断書に書き込まなければいけないとされています。

あくまでも心不全は心臓に何らかのトラブルが起きている“状態”。心不全で心臓が止まって亡くなったとしても、その心不全を引き起こした原因こそが、死因になるのです。

 

■2:心不全の原因、なりやすい人の特徴は?

心臓の働きが弱くなった“状態”を心不全とお伝えしました。では、どういった原因が引き金となって心不全は起こるのでしょうか?

生まれながらに心臓の作りに問題があるなど、先天性のトラブルが原因でない場合は、国立心肺血液研究所(米国)によると、

・心筋梗塞や急性心筋炎、心臓弁膜症、心筋症など心臓の病気

・高血圧

・糖尿病

・不整脈

・HIV感染やエイズ

・過剰なアルコールの摂取

・肥満

・違法薬物

・過剰なビタミンEの摂取

などが直接的・間接的な引き金になるとされています。

一般的に65歳以上の男性はリスクが高いとされていますが、前田健さんは44歳の若さ。上述した病気や生活習慣には注意したいですし、ご主人にもケアをしたいですね。

 

■3:心不全の症状は?

心臓の働きが弱くなった場合、実際にはどういったトラブルが体に出てくるのでしょうか?

心臓は複雑な作りをしています。どの部分の働きが弱くなるのかで、症状も異なると言いますが、主な症状をまとめると、

・寝ているときに息苦しくなる

・息が切れる

・せきが出る

・足首や脚にむくみが出る

・お腹が張る

・手足が冷える

・体重が増える

・皮膚が真っ白になる

・冷や汗が出る

・疲労感がある

といった変化があるといいます。

例えば、“疲れる”“息が切れる”ということも心不全の深刻度によって程度は異なります。

普段はなんともない階段が急にツラくなる初期の状態から、部屋を歩いたり服を着たりするだけでも息苦しくなる重度の状態まで。

いずれにせよ心身の変化には敏感になって、ちょっとおかしいと思ったら病院に足を運びたいですね。

病院では聴診、心電図、胸部レントゲン写真、心エコーなどを組み合わせて心不全の有無を調べてくれます。

 

■4:心不全の治療や予防方法は?

実際に心不全の状態が発見されたら、病院ではどのような治療が行われるのでしょうか?

急性心不全、慢性心不全によって治療が異なるのですが、基本的には働きが悪くなった心臓を回復させるために、

(1)薬による治療

(2)手術による治療

(3)生活習慣の改善による治療

が行われます。根治(こんじ)は難しく気の長い取り組みが必要になると言いますが、大切な命を守るためにも、医師の指導には忠実に従いたいところ。

一方で、健康な人が日々の生活で心掛けるべき予防法としては、

(1)適度な運動を心掛ける

(2)健康的な体重を保つ

(3)タバコを吸わない、副流煙にも気をつける

(4)フルーツや野菜などを意識的に口にする

(5)豆類を食べる

(6)魚を食べる

(7)赤身の肉や高脂質な食べ物は適量にする

(8)塩分を控える

(9)糖質の多い清涼飲料水などはできるだけ避ける

(10)小まめに体重を計る

などが予防策になるとか。また、既に何か心臓にトラブルがある人は、

・過激な運動や仕事はせず、適度な運動量などを医師に指導してもらう

・風邪などの感染症に注意する

・飲酒は控える

・服薬を欠かさない

といった点に注意してください。

 

以上が前田健さんを襲った心不全の原因や症状、予防法になります。ちなみに、前田健さんは不整脈があったと報じられています。

若くても、何か体に気になる問題がある場合は、油断は禁物! 生活習慣を含めて、ご主人とともにあらためて自分たちの健康状態を見つめ直したいですね。

(ライター 坂本正敬)

 

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【参考】

※ What Is Heart Failure? - National Heart, Lung, and Blood Institute

※ 平成27年度版死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル - 厚生労働省

※ 井口登美子(2003)『ウィメンズ・メディカ 女性の〈からだと心〉安心医学』(小学館)

 

【画像】

※ Africa Studio