そうだったんだ! 「栄養機能食品」と「トクホ」

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執筆:Mocosuku編集部


2015年4月から導入された「食品表示法」。
新しく機能性表示食品が追加された他、 栄養機能食品に生鮮食品 が適用対象となりました。

「栄養機能食品」は、これまでトクホ(特定保健用食品)と同様、サプリメントや小腹を満たすタイプの加工食品、飲料が対象食品でした。
さっそく、 栄養機能食品に生鮮野菜 が登場しました!

野菜に含まれないはずのビタミンB12を含有

「マルチビタミンB12かいわれ」が株式会社村上農園(広島)から「栄養機能食品」として販売されています。

村上農園は、産学協同研究による科学的な知見により、有効成分を高めた野菜を開発しています。特許技術によって安定的にビタミンB12をかいわれに含有させています。

ビタミンB12は、赤血球の形成に関わる重要な栄養素です。
不足すると悪性貧血、睡眠障害、消化器官の障害などを引き起こします。

このビタミンB12は本来野菜にはほとんど含まれておらず、通常は魚や肉から摂取します。肉や魚を普段から食べていれば問題ないのですが、ダイエットで肉類、魚類を避けていると不足がちになってしまうのです。

そもそも栄養機能食品とは?

「栄養機能食品」は、機能性食品表示が導入する前から度々話題に上がっていましたが、トクホ(特定保健用食品)とはどう違うのでしょうか?
いずれも国が定める基準によって、下記のように分類されています。

特定保健用食品


審査:国に科学的根拠を提示し、有効性や安全性の審査を受ける
対象:健康が気になる人
例) 血圧、血中のコレステロールを正常に保つ、お腹の調子を整える、など

栄養機能食品


審査:国が定めた栄養成分の規格基準にひとつでも適合していれば、製造元の責任で表示可能
対象:食事から必要な栄養素を十分に摂れない高齢者や不規則な生活をしている人
(出典 東京都福祉保健局より)

どちらも、保健機能食品という名称で、医薬品と一般食品と区別されています。

今後、このように植物性には含まれなかった野菜が、科学技術の進歩で、どんどん増えていくかもしれませんね。


<参考>
『赤血球の形成を助ける野菜「マルチビタミンB12かいわれ』(PR TIMES)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000009367.html